植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

野の花

キタマゴタケ(黄玉子茸)?

この画像は7月12日のもの。梅雨の晴れ間に丘陵地を歩くとキノコがポコンと出ているのをよく見かけた。まだ梅雨の末期で今ほど暑くなく、非常に湿気が強かった。9月下旬の秋の長雨頃のキノコのシーズンと気候が似ているので、思わず顔を出したのだろう。 色々…

カリガネソウ

小山内裏公園には多摩丘陵の珍しめの野草を集めた見本園がある。今の時期は夏草に紛れていることが多いので、実物をよく観察してから探すと見つけやすい。 画像はカリガネソウである。地味なものが多い中でこれだけ浮いたような存在感だ。最初は園芸種が紛れ…

ウワミズザクラの実

小山内裏(おやまだいり)公園は多摩丘陵の一角を残した都立の公園である。そこを歩いていて、雑木林の縁でカラフルな実を付けた木に出会った。 調べるとウワミズザクラの実とのこと。要するに赤や黄色のサクランボがブドウのような房になっているのだ。何と…

ミズタマソウ(水玉草)

多摩丘陵の林下の湿地に生える。花が終わった後の丸い実に白い毛が多く、水玉のように見えるのでこの名がある。拡大すると確かに水滴がたくさんついているような印象である。涼し気な雰囲気だ。 比較のため雨後のウマノスズクサの葉についた実際の水滴を示す…

シオデの花

海の中のクラゲの幼生(ようせい)のように見える。今日は曇って時々陽射しがあり蒸し暑いが、見ていると涼しげに感じる。 花は長い柄があって半球状の花序を形成する。個々の花は花被片(ガクのようなもの)が反り返って球状になっている。雌雄異花。これは…

ツヅラフジの花

雑木林の林縁や路傍の草むらで春からよく見かけた植物である。正体が分からず、長い間謎であった。ツル性で、若芽が尖ったスペード型をしており、ヘクソカズラやアカネとも思ったが葉の付き方や質感が違う。葉が大きくなってくるとキヅタにも似てきた。サル…

ミズヒキの花

横向きだが上が紅で下が白、半々に色分けされた変わった花。ただし径1-2㎜と極小だ。この花弁のロウ細工のような透明感が好きである。紅白でメデタイということで、名前はミズヒキ(水引)という。お祝い品に付ける飾りだ。 長い花穂には赤いツボミがずらり…

ウマノスズクサ

変った花である。 花柄が伸びて曲がり、ガクの基部が球状に膨らんでいる。その先が直角に曲がってラッパ状に広がる。その先は燃え上がるように伸びてよじれている。内部は黒茶色で黒い毛におおわれている。花びらはない。ゴム球の付いたラッパかサキソフォン…

アカショウマの花

オトギリソウとともに咲いていた花。小さな花が多数集まって花房(はなぶさ)になっている植物は、種類が多く皆似ているので、名前を調べるのにいつも苦労する。今では画像解析で簡単だそうだが、それじゃツマラナイでしょう。しかし今回はネット検索ですぐ…

オトギリソウの花

夏草の中に径2㎝ぐらいの黄色い小さな花が数輪かたまって咲いている。梅雨の晴れ間でまだ水滴が残っている。朝開いて夕方萎む一日花で、ツボミがたくさん用意されている。 漢字で「弟切草」と書く。穏やかではない。由来は、この草から作られる薬の秘密を弟…

ヤマユリ2021

今年も多摩丘陵ではヤマユリが咲き始めた。ここは数年前に見つけた穴場である。雑木林の林床で、外から見てもちょっと分からない。 梅雨後半の雨が降り続いてしばらく見に行けなかった。夏空と一緒に咲くイメージがあるので、まだ先かとも思ったが、念のため…

水辺の植物:多摩丘陵

多摩丘陵には水辺を好む植物も多い。水田の周辺などに多いヤブカンゾウ(ユリ科)はその代表だ。丘陵地は乾燥しているが、深く切れ込んだ谷(谷戸、やと)の奥に湧き水があって常に小川が流れ、その周囲が湿地になっているせいである。それを利用して谷水田…

クサボケの実

庭木として植えてあるボケは中国原産の園芸種で、日本の固有種はクサボケといわれるものである。多摩丘陵では多く自生しており、まだ春が浅い3,4月頃に朱赤色の花を咲かせる。背が低く「クサ(草)」が名前に付いている。 「ボケ」の名の由来として、実が…

ミツバウツギの実

雑木林は「緑したたる」と表現される季節だ。今回は、変った木の実である。以前から時々見かけて、なにであるのか気になっていた。実の形は何というか、先の尖った楕円形の扁平な袋が2つくっ付いたような形で、中に種が入っている。資料では折り紙の奴さんの…

テリハノイバラ2021

多摩丘陵の3種類ある野バラのなかで最後に咲く。例年6月初旬である。花は大きめ(径2~2.5㎝)であるが、葉が小さくツルが地を這う性質があるので比較的目立たない。葉は小葉9枚で、毛がなく油を塗ったような光沢(照り)があるのが特徴だ。 道沿いに数多く…

キツリフネの花

以前多摩丘陵で自生のツリフネソウを見た時、宙に浮いたような不思議な造形の花に驚いた。類縁に黄花の希少種があることは知っていたが、ようやく最近出会えた。 相模原市の北公園にアジサイを観に行ったとき、植え込みに紛れて咲いているのを見つけた。この…

ホタルブクロとドクダミ

今頃の多摩丘陵、林縁や田畑の近くの木陰で咲いている草の花はほぼこれだ。春の野草は花期を終えて種を付け、枯れ始めている。一方夏草が急に伸びてきた。 ホタルブクロが目立っている。ちょうどホタルの飛びだす時期と一致するのが面白い。沢山ある花を見て…

6月のタチツボスミレ

3月から咲き始め春の間あれだけ見かけたタチツボスミレ。どこへ行ってしまったのだろうと思っていたら、住宅街の路傍でたまたま見かけた。花はなく、葉緑素が抜けて白っぽくなった葉が印象的だ。種を飛ばした後の茶色く枯れた果穂の殻が残っていた。 よく見…

6月の木の実2021

近場の公園。台地に切れ込んだ谷戸の奥に水が湧いており、その周りに里山の樹林が残されている。なぜかキイチゴのたぐいが集中しているゾーンがあり、毎年見に行っている。 左上 ニガイチゴ:透明な赤い宝玉のような色が美しい。苦みがあるはずだが、鳥に食…

ナラ枯れ:カシナガトラップ

住宅地の中に残された雑木林。周辺の人々が下草刈りなど保全活動を行っているので里山特有の植物などが残っている。最近行ってみると画像のようなものが設置してあった。 この雑木林は主としてコナラというドングリの木からなっており、何本かの幹にビニール…

アメリカフウロの実

黒光りする角ばった釘のようなものが多数突き出し、根元が膨らんで5つの房になっている。よく全体が真っ黒になっており、道路脇の草地などでこれを見かけると一瞬異様なものを感じる。ウニ?、フェンシングの刀のようにも見える。この画像では写っていない…

ヤブジラミの花と実

これは半月ほど前の画像。まだ花が残っていた。径3-4㎜でよく見ないとわからないが、結構凝った形なのを示したくてこれにした。5弁の花びらは大きく波打ち10弁に見えるものもある。花の下の子房は毛が多く、一気に膨らんでトゲトゲになる。 今は小さなトゲが…

トウバナ

これも目立たない小さな花。果樹園の木の根元で他の草に覆われそうになりながら咲いていた。野の花に興味を持つようになり、多摩丘陵を歩くようになって数年経つ。だんだん見えてきた景色だ。 一見してシソ科とわかるカタチだ。草丈は10㎝ぐらいで小柄。花は…

キブシの実

今日は走り梅雨のような天候で、丘陵地の雑木林の緑の葉もしっとりと落ち着いている。エゴノキやウツギなどの白い木の花は盛りを過ぎ、今はスイカズラの白と黄色の花が甘い香りを漂わせている。 ふと見ると目の前の木の葉陰に、緑の実の房(10㎝ぐらい)が多…

オカタツナミソウ

5月も半ばを過ぎ多摩丘陵の木々の緑も濃い。そのため雑木林の中の小道はかなり薄暗くなってきた。小道沿いの斜面の草叢にこの花が点々と咲いていた。草丈は30㎝くらいあり、普通のタツナミソウより花も大きい印象である。花に透明感があり、色が淡くて白っぽ…

トウダイグサの花

トウダイグサの花はじつに変わっている。全体に黄緑~黄色の葉が折り重なっているので構造がわかりにくいが、奇妙な形の丸っこいものは雌シベが膨らんだ若い実で、黄色い粒は雄シベだ。同じ科でよりシンプルな花のニシキソウのところで解説したので(2020-09…

マユミの花

花そのものはごく小さくて地味である。拡大すると4枚の花びらは白いが、少し離れると黄緑色に見えるので見過ごしてしまう。「木の花」はそういうものが多い。 初めは何の花かわからなかった。丘陵地の整備された遊歩道沿いでよく出会う。こういう場所は永年…

アズマイバラ

雑木林の林縁に野バラが咲いていた。シューベルトやウェルナーの歌曲「野バラ」は、ゲーテの同じ詩につけられた曲である。彼らが見ていた野バラはヨーロッパ系の別種だが、曲から感じられるイメージは明るく清純で懐かしい。日本の野バラも変わらない。 多摩…

バイカウツギ

今の時期の多摩丘陵は白い花をいっぱいつけた木が多い。代表は大木になるエゴノキだ。ノイバラやスイカズラも今満開だ。 この木は高さ2-3mぐらいの低木で、雑木林の林縁に生えていた。葉はエノキに似ていて平凡だが、近づくと、星形のエゴノキとは違い、丸み…

ミヤコグサ

近くの空き地に急に現れた花だ。どういう経路でやってきたのだろう。道端に普通というが、見たのは初めてだ。小柄なので他の草の葉陰に隠れていたのかもしれない。 茎は地面を這い、斜めに立ち上がって花を付ける。花は1~1.5㎝と小さいが、鮮やかな黄色が目…