植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

日陰のヤブミョウガ

台地に切れ込んだ谷を残した公園。奥に湧き水があって谷底は湿地のようになっている。頭上は高い木に覆われていて全体に暗く、いつもヒンヤリしている。猛暑の中、涼を求めて行ってみたところ、ヤブミョウガの群落に出会った。 群落はヤブミョウガ単一。画面…

ゴーヤ植え過ぎ

真夏の太陽光がキツイ。夏野菜の中で今一番元気なのがゴーヤ(ニガウリ)である。植えたのが遅かったのでようやく収穫1号だ。ユニークなデコボコのある実は、よく見ると緑色の玉石(ぎょくせき)のような透明感がある。 数年前、同じNPOの人が作ったものをい…

積乱雲の中

外に出ると強烈な日差しが眩しい。見上げると、青い空に入道雲がムクムクと湧いていた。正式には積乱雲というが、昔それを体感する経験をしたことがある。 8月にヨーロッパ大陸を飛行機で横断した。広大な陸地には雲一つなかったが、機内のTV の天気図による…

謎の木の実

公園を歩いていたら茂みの中にこんな木の実が… 宇宙生物っぽい。長さ5㎝ぐらい。半球に十文字の切れ目がありアンテナみたいな突起がある。緑色だし、「トイ・ストーリー」に出てくる三つ目の宇宙人を連想した。(「リトル・グリーン・メン」というらしい。)…

キタマゴタケ(黄玉子茸)?

この画像は7月12日のもの。梅雨の晴れ間に丘陵地を歩くとキノコがポコンと出ているのをよく見かけた。まだ梅雨の末期で今ほど暑くなく、非常に湿気が強かった。9月下旬の秋の長雨頃のキノコのシーズンと気候が似ているので、思わず顔を出したのだろう。 色々…

カリガネソウ

小山内裏公園には多摩丘陵の珍しめの野草を集めた見本園がある。今の時期は夏草に紛れていることが多いので、実物をよく観察してから探すと見つけやすい。 画像はカリガネソウである。地味なものが多い中でこれだけ浮いたような存在感だ。最初は園芸種が紛れ…

ウワミズザクラの実

小山内裏(おやまだいり)公園は多摩丘陵の一角を残した都立の公園である。そこを歩いていて、雑木林の縁でカラフルな実を付けた木に出会った。 調べるとウワミズザクラの実とのこと。要するに赤や黄色のサクランボがブドウのような房になっているのだ。何と…

トウモロコシ

夏野菜は今、旬。自分たちで栽培したものをもいできた。皮を残して500ワットでレンチン5分。「いい色だな」ガブっと…「甘い!」。拍手!

八重咲きクチナシ

八王子市の多摩美術大学の近く、ある企業の周囲の植栽がクチナシであった。甘い香りと純白の大きな花が目立っている。まるで白いバラだ。葉の色が映ったのか少し緑がかって独特の感じである。 知る人は知っているが、皆ユーミン(松任谷由実さん)と関係があ…

梅雨の終わりの大雨

昨日、援農のNPOの研修農園で作業をしていたら急に大雨になった。画像は温室から見た外の様子だ。風を通すために開けてある窓から、大粒の雨だれがほとんど連続して落ちている。ビニールの屋根に当たる雨の音も凄まじい。 スマホをいじっていた人が「30分で…

ミズタマソウ(水玉草)

多摩丘陵の林下の湿地に生える。花が終わった後の丸い実に白い毛が多く、水玉のように見えるのでこの名がある。拡大すると確かに水滴がたくさんついているような印象である。涼し気な雰囲気だ。 比較のため雨後のウマノスズクサの葉についた実際の水滴を示す…

シオデの花

海の中のクラゲの幼生(ようせい)のように見える。今日は曇って時々陽射しがあり蒸し暑いが、見ていると涼しげに感じる。 花は長い柄があって半球状の花序を形成する。個々の花は花被片(ガクのようなもの)が反り返って球状になっている。雌雄異花。これは…

ツヅラフジの花

雑木林の林縁や路傍の草むらで春からよく見かけた植物である。正体が分からず、長い間謎であった。ツル性で、若芽が尖ったスペード型をしており、ヘクソカズラやアカネとも思ったが葉の付き方や質感が違う。葉が大きくなってくるとキヅタにも似てきた。サル…

ミズヒキの花

横向きだが上が紅で下が白、半々に色分けされた変わった花。ただし径1-2㎜と極小だ。この花弁のロウ細工のような透明感が好きである。紅白でメデタイということで、名前はミズヒキ(水引)という。お祝い品に付ける飾りだ。 長い花穂には赤いツボミがずらり…

ウマノスズクサ

変った花である。 花柄が伸びて曲がり、ガクの基部が球状に膨らんでいる。その先が直角に曲がってラッパ状に広がる。その先は燃え上がるように伸びてよじれている。内部は黒茶色で黒い毛におおわれている。花びらはない。ゴム球の付いたラッパかサキソフォン…

オニユリ2021

梅雨末期の湯煙のような雨が急に晴れた。陽射しがだんだん強烈になってくる。暑い! 郊外を歩いていて民家の庭先でオニユリを見かけた。道路より一段高い所にあるため、花は下向きだが、青空をバックに見上げる形になった。 こう見るとまさにヤマユリの朱色…

スミレの種(たね)

先日タチツボスミレの閉鎖花(へいさか)を紹介したが、今回はスミレの種の話。 スミレ(濃い紫色の種類)は街中でも見かける。車の多い道路ぎわのフェンスとアスファルトの間などちょっとした隙間に群生している。よくこんなところに生えているものだと思う…

アカショウマの花

オトギリソウとともに咲いていた花。小さな花が多数集まって花房(はなぶさ)になっている植物は、種類が多く皆似ているので、名前を調べるのにいつも苦労する。今では画像解析で簡単だそうだが、それじゃツマラナイでしょう。しかし今回はネット検索ですぐ…

オトギリソウの花

夏草の中に径2㎝ぐらいの黄色い小さな花が数輪かたまって咲いている。梅雨の晴れ間でまだ水滴が残っている。朝開いて夕方萎む一日花で、ツボミがたくさん用意されている。 漢字で「弟切草」と書く。穏やかではない。由来は、この草から作られる薬の秘密を弟…

ヤマユリ2021

今年も多摩丘陵ではヤマユリが咲き始めた。ここは数年前に見つけた穴場である。雑木林の林床で、外から見てもちょっと分からない。 梅雨後半の雨が降り続いてしばらく見に行けなかった。夏空と一緒に咲くイメージがあるので、まだ先かとも思ったが、念のため…