植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

街の花

森ビル科ヒルズ属

多摩丘陵の林の中は大好きだが、都会も嫌いではない。たまに都心に出て精神のバランスをとっている。コロナのせいでご無沙汰だったので、久しぶりだ。来てみると大きく様変わりしていた。再開発のためクレーンだらけで迫力ある景色である。 神谷町(かみやち…

千両万両アリドオシ

センリョウ(千両)やマンリョウ(万両)は、冬でも葉が落ちず真っ赤な丸い実がなる。名前も昔のお金を表していて景気が良い。街中でも庭先などによく植えられていて見ると寒さが和む。ヤブコウジも同じような実と葉の小低木で、こちらは別名十両という。 百…

ガマの綿毛

いつもの街中の川。12月も末だが、冬晴れで日向はまだ温かい。川面には快晴の空が映ってさわやかだ。微風が吹いており、小さな綿毛のようなものがチラホラ飛んでいる。川を見ると枯れた長い葉と白い綿毛のカタマリが付いたものが並んでいた。ガマ(蒲)の穂…

線路のユリ:冬

今年の夏、街中でやたら見た白い花シンテッポウユリの花ガラである。場所は駅構内の線路で、手前は砂利だ。いまだに長い花柄の先にガクが残っている。冬至過ぎの弱い陽光を浴びて淡く光っており、別種の花のようだ。 在来種のテッポウユリと台湾原産のタカサ…

原種スイセン

古い住宅街の園芸店。丘陵地にあり、急斜面を利用した広い庭園のあるお宅を改装したものである。色々なところにセンスが光る。今の時期置いてあるのはシクラメンやスイセンが主だ。見たことのない変わった色や形の花や、珍しい原種の鉢などを見せていただい…

ヒマラヤザクラ

晴れてはいても寒風が吹く中咲いている桜だ。前回と同じ公園で教えていただいたもの。高い木で、上の方で他の木に紛れて咲いているため今まで気が付かなかった。名札にヒマラヤザクラとある。 20世紀後半にネパールの元国王から日本の桜などと交換に贈られた…

ヒイラギモクセイの花

秋が深まって寒風が吹き始めると、サザンカなどを除いて街の木の花も寂しくなってくる。街を歩いていて生け垣に白い花が咲いているのに気が付いた。ヒイラギモクセイ(柊木犀)だ。クリスマス(もう来月だ!)のシンボル的なヒイラギ(柊)とはちょっと違う…

ツタが描いた絵

朝、駅で電車を待っていたら、向かいの白いフェンスにツタがツルを伸ばしていた。変わった模様だったので写真を撮った。隣で待っていた人は何を撮っているかわからないようで、変な顔をしていた。電車が来たのでそそくさと乗った。 どうです、遠くの山のよう…

街の草黄葉(くさもみじ)

民家の前で見かけたヤマノイモだ。葉はきれいに黄色くなり、大きなムカゴが付いている。土の中のイモまで想像するとこれも実りの秋を感じさせるものである。この家の人は育てるのがお上手のようだ。 ヤマノイモ科。別名ヤマイモ、ジネンジョ(自然薯)。日本…

ローゼルの畑

快晴の空の下、神奈川県伊勢原市の丹沢の山裾にあたる丘陵地を歩いてきた。フットパス普及のNPOのイベントである。途中ミカン狩りをした。そのミカン園で見たことのない紅い実が売られていた。径1.5㎝ぐらいで、聞くと名前はローゼル。ハイビスカス・ティー…

ヤマボウシの実

ヤマボウシは民家の庭に植えられているものをよく見る。6,7月の花の季節は木全体が真っ白になって美しい。街を歩いていて実が成っているのを見かけた。 実は直径1.5㎝ぐらいの球形。集合果で、表面のポツポツの一つ一つが雌シベの痕跡である。中は黄色い…

エンジュ(槐)

街路樹。東京都心などでは街の雰囲気に合わせてちょっと珍しい木が使われている場合がある。しかし近所のものはよく見るタイプで名前すら知らなかった。当たり前すぎて興味を引かなかったためだ。初夏に高いところで白い花が咲き、足元に散り敷いた花と羽状…

川の中のオオブタクサ

市街地の川は両岸と底がコンクリートで固められており、水流も普段は一定である。川の中は本来水草以外生えないはずなのだが、意外に多くの植物が見られる。太陽光と水、栄養(汚水の)は十分だが、常に流されるリスクがあるという独特の生態系だ。 茶色のソ…

エノキグサ

路傍の草むらから赤い花穂が出ていてその存在が知れた。繁茂するイネ科やキク科と比べると奇妙な感じを受ける植物だ。調べるとトウダイグサ科のエノキグサであった。確かに葉はエノキ(榎)そっくりだ。草丈は30~50㎝である。 「灯台(とうだい)」とは、小…

ヨモギの開花

いつもの街中の川沿いの道。8月から植物をずっと観察しているが、様子が一番変化したのはこのヨモギではないか。最初は濃緑の葉が茂っているだけだったが、薄緑の花穂を出し始めて株が大きく膨らんだ。花穂の先が曲がって垂れたと思ったらツボミが目立ち始め…

キダチチョウセンアサガオ

この大きくて派手な花、見ごたえがある。以前は黄色っぽいものが多かったと思うが、最近は様々な色の園芸品種があるようだ。ご近所の庭先でも珍しくなくなった。 熱帯アメリカの高地原産の低木で高さ3mぐらい。だから木立。ヒルガオ科のアサガオの仲間ではな…

ヒロハホウキギク(広葉箒菊)

いつもの街中の川沿い。淡いピンクに色づいた白い花がカワイイ。花びらがやや不ぞろいであるところも素朴でヨロシイ。草叢の中の星のよう、と言ったら褒めすぎか。直径6-7㎜しかなく、よく見ないと咲いていることすらわからない。 北アメリカ原産のキク科の…

フェンスのマルバルコウ

8月後半から夏草の中にチラホラ見えていた赤朱色の花。住宅地の河川沿いの長い網フェンスをツルが這い上がったと思ったら、いっぱいに広がり、今頃になって大量に花を付けた。径1.5㎝ぐらいの小さな花だが遊歩道を歩いているとなかなか見ごたえがある。拡大…

シマスズメノヒエ

マンションや民家が続く住宅地を流れる川。護岸はコンクリートで固められ両側が広い歩道になっている。日当たりが良く様々な植物が見られる。クルマが通らず人通りもソコソコなので時々立ち止まって観察しても大丈夫だ。このところ路傍の雑草ばかりなのはそ…

ジュズダマ

ハス池のたもとに生えていたもの。川辺などの湿地を好むようだ。先端に穴の開いた独特の丸い実は、子供の頃投げて遊んだものだ。スベスベした感触で、何かにぶつけるとカチンと音がするぐらい硬い。穴を貫通させて糸で繋ごうとしたがうまくいかなかった。 熱…

ソクズの花と蜜腺

今頃の野草は繁茂するばかりで、興味を惹かれるものに出会うことはほとんどない。あっても地味な白い色の花が多い。と言いつつまた白い花である…。 多摩丘陵の人家近くの空き地に7月頃からこの花が咲き続けていた。草丈は1.5m以上あり群落になっている。夏草…

カヤツリグサ

夏草の中で目立つのはイネ科とカヤツリグサ科の植物である。どちらも縦にスジがある長い葉を持ち(単子葉)、花びらの無い花を付ける。日なたを好み、畑の雑草として猛暑の下で盛大に繁茂している。ちょっと目を離すとこいつらがはびこって困らされる。 カヤ…

エノコログサ

これも道端の夏草。日当たりのよい所を好むようだ。画像のように他の草と入り混じっていることもあるが、単独の塊になっていることも多い。ものすごい量の種を振りまくせいであろう。緑一色なので遠目にはわからないが、近づくとすぐわかる。 イネ科で雑穀の…

タチスズメノヒエ(立ち雀の稗)

珍しめの植物が見たいと思って丘陵地の雑木林を歩いてみた。猛暑とここのところの天候不順でひどく蒸し暑い。当然誰も歩いていない。汗だくになり、蚊や小さな虫が寄ってきて鬱陶しい。しかも目ぼしいものはナシ。アブラゼミのジージーという鳴き声にミンミ…

やたら見るシンテッポウユリ

駅で線路沿いに咲くシンテッポウユリを紹介したが、その後街中でやたら見かけるようになった。昨年は今頃外を出歩かなかったのでわからないが、急に増えたように思う。 台湾原産のタカサゴユリと、南日本に自生するテッポウユリの交配種である。前者から8月…

線路のユリ

駅で電車を待っていたら線路際の白いユリの花に気づいた。テッポウユリ?いや、花期(4-6月)が違う。シンテッポウユリ(新鉄砲百合)だと思う。台湾原産のタカサゴユリと南日本で自生するテッポウユリの交配種で、園芸用が逃げ出して野生化している。 ユリ…

ハスの花2021

朝、家の外に出るとムッとした湿った風を感じた。台風が運んできた南方の空気だ。 南方の花といえばハスである。いつ見てもインドやエジプトのような熱帯のイメージがある。7月半ばから咲き始めるが、今年はまだ咲いている。台風の影響の雨で葉に水滴がいっ…

暑苦しい花

画像はヘクソカズラの花である。拡大するとなかなか個性的で迫力がある。しかし名前を思い出すと一瞬鼻先を匂いの記憶が通り過ぎる。触らなければ臭うわけではないが、見る気が失せる。後に残るのはジリジリ焼けるような真夏の陽射しの印象だけだ。 梅雨頃、…

謎の木の実

公園を歩いていたら茂みの中にこんな木の実が… 宇宙生物っぽい。長さ5㎝ぐらい。半球に十文字の切れ目がありアンテナみたいな突起がある。緑色だし、「トイ・ストーリー」に出てくる三つ目の宇宙人を連想した。(「リトル・グリーン・メン」というらしい。)…

カリガネソウ

小山内裏公園には多摩丘陵の珍しめの野草を集めた見本園がある。今の時期は夏草に紛れていることが多いので、実物をよく観察してから探すと見つけやすい。 画像はカリガネソウである。地味なものが多い中でこれだけ浮いたような存在感だ。最初は園芸種が紛れ…