植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ウンナンロウバイ

自然公園の管理棟近くで見つけた。管理人さんが植えたのか。 淡い黄色というかベージュ色で、下向きに垂れたような花がたくさんついている。花びらがヨレテいるのでマンサクの仲間かと思ったが、ちょっと早すぎる。花の中に上向きに開いたものがあり、中央部…

ボケの花

花と葉が丸っこくて愛嬌がある。よく見ると花びらの付け根が細い。そのため花の中央に穴が開いているようでおもしろい。色も濃く、鮮やかな赤で紅色(べにいろ)というべきか。 ほかにも朱色や白い花、そしてそれらが滲んだようなボカシが入っているものもあ…

カンザキアヤメ

暖冬といっても寒中で朝は底冷えする日が続いている。これは自然公園の入り口付近に植えられていたもの。周囲は枯草と落ち葉である。普通のアヤメは5月頃咲くので、一瞬、「えっ、今頃アヤメ?」と思ったが、真冬に咲く(寒咲き)種類があることを思い出した…

フサザキスイセン

房咲き水仙。一本の茎に花が房になって咲く、要するに日本水仙である。里山の畑の縁でポツンと咲いていたのを見つけた。スイセンは小さな盃状の副花冠が黄色いものが普通なので、白一色の花はシンプルだがかえって目新しく感じる。 スイセンの原産地は遠く地…

クマザサ

今の時期は葉の周りが枯れて白い隈取(くまどり)ができる。この隈(くま)が名の由来である。日本的な風情と清潔感を感じる植物だ。画像は公園に植えられていたもの。独特の外観が風景として期待されているのであろう。 近場の関東地方ではササといえばネザ…

ヤブコウジ

常緑の小低木で、高さはせいぜい20センチほどにしかならない。雑木林の地表(林床)で枯葉の中に小さな姿をよく見かける。晩秋に鮮やかな赤い実をつける。 薄暗い藪の中に生えていて、実の形が柑子(こうじ、ミカンの仲間)に似ていることからこの名がついた…

冬の多摩丘陵

鳥の声もほとんど聞こえない静かな朝である。雑木林の中から空を見上げると、葉を落とした木々の枝が広がっている。澄んだ青空を背景にこれらが織りなす景色は、見ていて飽きない。 右端に少し見えている常緑の葉はシラカシだ。その隣のスジのある茶色の幹は…

タマノカンアオイ

多摩丘陵の固有種として有名なこの植物。関東地方から静岡県に広く分布するカントウカンアオイに対して、丘陵の中心部はほぼこの種類のみとなる。 以前から関心を持っており、冬枯れの雑木林で探してみた。絶滅危惧種でもあり、なかなか見つからなかったが、…

冬の雑木林

多摩丘陵の一角。雑木林の中はコナラなどの葉が落ちて明るくなり、歩くと気持ちがよい。侵入種の雑草なども枯れており、足元には殺風景なササ原と落ち葉しかない。しかし、よく見るといろいろな植物が見られる。アオキ、ヤツデ、ヤブコウジ、キヅタ、テイカ…

ソシンロウバイ2020

庭のロウバイがようやく咲き始めた。この半透明の黄色い花びらと甘い香りが好きだ。早い年は12月下旬から花がみられるのだが、最近の暖冬にとまどっているかのようだ。 普通のロウバイの花は中央部が赤茶色である。画像のように色分けがない種類がソシンロウ…

コモンタイム

相模原市にある北里大学の薬用植物園。冬枯れでめぼしいものはない。片隅でこの植物を見つけた。枯れている部分もあるが本来常緑で、3ミリメートルぐらいのカワイイ花と葉が残っていた。寒さに当たったせいか全体に赤っぽくなっている。 コモンタイムは名前…

貝化石:カネハラニシキ

この化石が見られるのは神奈川県愛甲郡愛川町の愛川層群の地層である。860-500万年前の新生代新第三紀のものとされる。当時この付近にあったトラフ(浅い海溝、プレート沈み込みの場)堆積物の砂岩、泥岩、火山角礫岩などからなる。現在は丹沢と関東山地の間…

カンツバキ

「寒椿」と書くと今頃の季節が心に浮かんできて風情を感じる。ところがじつはサザンカの仲間で晩秋から冬に咲く。ツバキは近場なら3月頃、春に開花する。色の感じなどからツバキの仲間と思い込んでいた。 そういえば花が筒状でつつましやかなツバキに対して…