植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

トウネズミモチ

大気汚染に強いので公園の周りなどに植えられているのをよく見かける。地味な木だが、今頃は紫がかった黒灰色をした楕円形の実が鈴なりになっていてそれとわかる。変わった名前は、中国原産で「トウ(唐)」、実が鼠のフンみたいな色と形なので「ネズミ」、…

石の花:翠銅鉱(すいどうこう)

赤、青ときて今度は緑の石の花だ。画像は翠銅鉱という銅の鉱物である。緑といっても青緑か暗緑色といった方が良いだろう。カザフスタン産で、最初に発見されたときはエメラルドと間違えられたそうだ。 ガラス光沢だが、結晶の中に微小な割れ目(劈開面)があ…

石の花:青金石(せいきんせき)

今度は青い石の花。色から想像されるようにラピス・ラズリ(瑠璃、るり)の主成分の鉱物である。大理石の中に結晶が埋もれており強烈な存在感を放っている。透明感はなく、粘土のような柔らかそうな質感だが、結構固い(モース硬度5-5.5)結晶だ。鉄(硬度4-…

石の花:辰砂(しんしゃ)

無色とか地味な石の花が続いたので、赤い辰砂の結晶を紹介する。 これもミネラルショーで手に入れたもの。苦灰石の白い結晶中に埋もれている。水銀と硫黄からなる鉱物なので直接触らないほうが良い。机に置いて見ている分には問題はないと思う。 この結晶の…

センニンソウの種

昨年の9月11日付で紹介したセンニンソウの種である。紡錘形の種が放射状に並び、それぞれの先に無色のブラシのような毛がついている。昔の人はこの毛を仙人のヒゲに見立てて、センニンソウ(仙人草)と名付けたとのこと。 夏場に山間部の資材置き場のフェン…

ミチタネツケバナ

名前の通り大量に種をつける、最近よく見かける雑草だ。普通のタネツケバナと思っていたが、似た外来種である。雑草取りの時、プチプチと音を立ててサヤが割れ、根を引き抜いた穴に種が飛び散る。これではわざわざ種を蒔いてやっているようなものだ。 昨年1…

カラスウリと梅

(相模川自然の村) 郊外の公園を歩いているとき、枯れ落ちずに残ったカラスウリの実を見つけた。冬晴れの青空に朱色の実が鮮やかだった。秋の代表のような実も、こうなるといかにも寒々しく、もの悲しい感じがする。 しかし、からみついているのは梅の木の…

鎌倉野菜

3年ほど前鎌倉に行った時、市農協即売所というところで店頭に並んでいたものである。この建物は駅からほど近いのだが、外観は昭和の市場という感じで目立たない。しかし画像のように、置いてある野菜は大変カラフルでユニークだ。センスはいかにも「鎌倉」…

小仏(こぼとけ)層群の砂岩

画像は、東京都の高尾山(たかおさん)東側の麓を流れる浅川(あさかわ)の川岸に露出していた砂岩である。固い岩であるが、よく見ると縦横に白い筋が入っており、筋のズレが見られる。強い圧力で押しつぶされて、幾重にも微小な断層が起こった結果と思われ…

ロウバイ

明けましておめでとうございます。 2019年年頭を飾るのは、我が家の狭い庭のロウバイの花である。蝋梅という名のように、ロウ細工のような透明感のある黄色の花で、枝ぶりが梅に似ている。しかも梅より早く真冬に咲いて、甘い香りを放っている。 膨らんだつ…