植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2024-01-01から1年間の記事一覧

街の花4月下旬

近場の住宅地を歩いていてよく見かける花。庭に植えられたものでもいつのまにか野生化(雑草化?)している場合が多い。民家の外まではみ出していたり、とんでもないところで咲いていたり。 シラン(紫蘭、画像上) 街角でよくみかける。ラン科だし赤紫色の…

サルトリイバラの花

職場近くのマンションのフェンスに、昨年スルスルとツルが伸びてきたもの。独特のウエーブがかかった葉は冬には落としていた。春の訪れとともに葉を出し、見ると花をつけている。ごく小さくて地味だ。ちゃんと観察するのは初めてである。 バラ科ではなくサル…

ダンダラテントウ

ノイバラのツボミにいた極小のテントウムシ。直径4㎜ぐらいの半球形でつややかな黒色をしている。接写すると前方(上の方)のヘリ近くの二つの赤い三日月紋がわかる。この画像ではわかりにくいが、白い眼のようにみえるのは胴部の模様だ。 最初、ナミテント…

里山の植物4月中旬

サクラの満開後は急に暖かくなった。前回と同じ日に神社の周辺で出会った花たち。 イチリンソウ(画像上) キンポウゲ科。切れ込みが多い葉と、1輪だけ花を付けるのが特徴。花びらにみえるのは硬いガクである。そのため花が長持ちする。 ニリンソウ(画像下…

ニオイタチツボスミレの香り

また別の里山。散りつつあるサクラを 観ながら歩いた。多摩丘陵にある神社の境内周辺で、草刈りなどよく手入れされている。1週間前は薄紫のタチツボスミレが花盛りだったが、もう花が終わってきている。 中に紫色が濃いものがあった(画像上)。花の中心部が…

里山の植物4月初旬(その2)

里山の林縁で見つけた花。 ヤマザクラ(画像上) 花と一緒に赤っぽい新芽を伸ばす。漆器のようなおもむきがあって美しい。10ないし11ある日本のサクラの原種の一つだが、一本一本花色や葉の形など微妙に異なっている。ソメイヨシノのような単一クローンでは…

里山の植物4月初旬(その1)

先日の里山は道路や畑で大幅に人の手が入っており、植物も平地のものに近い構成だった。今回は違う場所、雑木林が残る多摩丘陵の一角である。下草が刈られて野原のようになったところだ。 キジムシロ(画像上) バラ科。この植物は花柄を伸ばして放射状に広が…

里山の草の花:3月末

郊外の丘陵地を歩いて出会った草の花。休耕地や畑の周辺、道沿いは一気に萌え出た草に覆われている。だいたい平地と似たような構成だ。多いのはヤハズ(カラスノ)エンドウ、スズメノエンドウ、ナズナ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、ハコベ、オオイヌノフ…

里山の木の花:3月末

春の陽気の中一日郊外の丘陵地を歩いた。くねくね曲がった道沿いは畑や雑木林で、建物はほとんどない。所々で開けて雄大な眺望が得られる。長い年月にわたって里人の手が入ったいわゆる里山で、出会える植物も特有のものがある。先ず木の花から。 ソメイヨシ…

シキミの花

3月も末なのに荒天でふるえるような寒さが続いた。ようやく31日の日曜日は晴れて、一転して夏のような陽気となった。遅れていたソメイヨシノの開花も始まった。観ているうちに次々と咲いてゆく感じである。 郊外の大きな神社の境内で見つけた高さ2mぐらいの…

一番早いスミレ

気温が20度を越える日があったと思ったら、今日は最高で10度と真冬並みだ。そんな3月中旬に多摩丘陵で出会った早咲きのスミレ。アオイスミレ(葵菫)だ。タチツボスミレ(画像下)も陽だまりでは2月末ぐらいから咲いているが、本格化するのはまだ先だ。 よ…

潜水のプロ

公園の池。広さと深さがあるため、2羽のカイツブリが住み着いている。小柄で黒茶色の地味な鳥だ。雌雄同色なのでカップルかどうかはわからない。警戒心が強くて近づけなかったが、望遠レンズのおかげで細かい特徴がわかるようになった。 全身黒光りする羽色…

アタミカンザクラ

郊外の公園。色々な花木が植えられていて、次々と咲いていく。ウメはほぼ散っており、ツバキやカワヅザクラも終わりかけだ。今は別の種類の早咲きのサクラが満開になっている。名前は熱海寒桜とある。5,6羽のメジロが来ていてゴソゴソ動き回っていた。 薄紅…

3月初旬の花

春を通り越して初夏を思わせるような日があったと思ったら翌日は真冬のような冷たい雨が降る。極端な気温の変化は温暖化によるものなのか。均せば暖かい方になるだろう。様々な植物の固いツボミが動き出した。2月末から3月初旬の花。 ネコヤナギ(画像上)…

ヒヨドリ

里山の畑にヒヨドリの群れが来ていた。10羽ぐらいが、トラクターが走った後の野菜の残渣をつついている。圃場に残ったプロッコリーが花を付けており、花びらやつぼみも食べているようだ。 ムクドリと同じぐらいの中型の鳥で全身が灰色だ。曇りの日などは黒…

ウメの蜜にメジロが来る

強い北風が吹いて寒い日の午後、郊外の公園の梅林に行った。いま満開だが人はほとんどいない。先日街中のカンツバキに来るメジロを撮ろうとしたがうまくいかなかった。今日はそのリベンジだ。予想通り5、6羽の群れがいた。花の中を動き回って一心不乱に蜜を…

コガモのダンス

穏やかな冬晴れの日。いつもの街中の川。おなじみコガモたちが何やらワイワイやっている。オスの「チッチッ」という高い鳴き声がいくつも聞こえる。どうやら今年も恋の季節が始まったようである。 1羽のメスの周りを5-6羽のオスが輪になって泳ぐ。川の中…

雪の日の翌日

先週、雪が降った日の翌日。暖かい陽が差して雪はかなり溶けた。いつもの街中の川沿いに歩いていると、見慣れない小鳥が飛んできた。大きさはスズメくらい。少し緑がかかった薄茶色で尾がオレンジ色の丸っこい鳥である。初めて見るものだ。低く飛んで木から…

カンツバキにメジロが来る

街中を歩くと民家の庭などでカンツバキが咲いている。盛りは過ぎているが厳寒の今頃には貴重な彩(いろどり)である。そこにスズメより小さな鳥が飛んできた。目の周りが白いのでメジロのようだ。画像の左下に写っている(下に拡大図)。 メジロ科。頭から羽…

ムクドリ

川沿いに多く生えているトウネズミモチの実がなくなっている。ムクドリの群れが食べてしまったようだ。画像では刈り取られた田んぼの落穂をつついているところだ。 ムクドリ科。住宅地などに普通に見られる鳥だ。大きさは隣にいるスズメと比べて分かるように…

水辺の鳥2024(その2)

ツグミ(画像上) 川岸に赤茶色の鳥が見えた。大きさはムクドリぐらいか。画像を見るとくっきりしたモザイクのような羽根だ。派手な模様なのに周囲にまぎれてしまう。名前は聞いたことがあったが見るのは初めてである。ヒタキ科。中国中南部やロシア東部から…

オオバンの若鳥

横浜市郊外の川沿いを歩いていた時目についた真っ黒な鳥。岸の茂みの中に半分隠れてごそごそ動いていた。オオバンかと思ったが目立つ白いクチバシと額(ひたい)の丸い板状のもの(額板)がない。カラスにしては小さいし、体形が丸っこい。カワガラスという…

ドバトの群れ

横浜市郊外。田園地帯で建物はないが、すぐ近くは延々続く住宅地だ。川沿いの道を歩いていると、鳥の大群に出会った。よく見るとハトである。幹線道路が交錯し車通りも多い場所で、その上を百羽以上の塊が3つ、渦を巻くように大きく旋回している、なかなか…

バン(野鳥)

先日カワセミなど様々な鳥を見かけた横浜市の北部を流れる川。都市部を抜けると数キロにわたって田園地帯を通っている。護岸はコンクリートながらその一部や土砂がたまった中州などに木が生えており、意外に自然豊かな環境である。空気が澄み切った冬景色の…

三浦半島長者ヶ崎

神奈川県三浦半島の逗子(ずし)駅から葉山(はやま)にかけての海岸道路は何度も訪れている。公共交通で1時間とちょっとだから一応近場だ。海の向こうに富士山が見えて絶景である。まだ正月気分が残っていてメデタイ気分になる。 目標はずっと気になってい…

身近な鳥

キジバト(画像上) 近くで「デーデー、ポッポー」という鳴き声が聞こえる。探すと高いところの電線にとまっていた。頭とクチバシの形が特徴的で、明るい空に対するシルエットでも見分けられる。画像は振り向いた後ろ姿で眼光に迫力がある。ウロコ様の羽根模…

水辺の野鳥たち2024

カワセミがいた都市河川で別の日に見た野鳥たち。片っ端から写していった(数の多いカルガモは除く)。 ヒドリガモ(画像上) オスメスのペア。オス(奥側)は模様が複雑で、羽根の部分は赤茶色の絵の具を塗りたくったような感じだ。意外と迷彩色として良い…

ホシハジロのカップル

一年前にカイツブリを見た公園の池に行ってみたところ、今回はホシハジロ(星羽白)が泳いでいた。オスメスのペアが二組、ジグザグにだんだん近づいてくる。その間、潜水(せんすい)を繰り返しており、2分ぐらい水中に消えることもあった。 赤茶色の頭と白…

セグロカモメ

カワセミの棲む都市河川にカモメがいた。陽光の中白い姿は良く目立つ。海鳥としてのイメージが強いが、ここは海からは20キロ以上離れている。近場の川では群れになっているのもよく見かける。川の中州に3羽並んでいて、2羽は以前紹介したユリカモメだ。目…

オナガ(鳥)

冬は植物が少ないため近場の鳥の観察を始めた。木々が葉を落としているので見つけやすい。普段「鳥がいるな」とは思っても、近づくと逃げるしすぐ飛び去るので詳しく見ることはない。最近購入した望遠レンズカメラの画像は鮮明で、遠くからでも細かいところ…