2020-08-01から1ヶ月間の記事一覧
8月も末になると空もこんな色になってくる。空気はなんとなく爽やかになってきたがまだ暑く、陽射しは一層強くなったように感じる。半月前の猛暑の頃は、まるで焦げた地上からの煙(大気汚染?)で霞んだようになっていて、見上げる気もしなかった。 ふと空…
街を歩いているとよく見かける。暑い今頃が一番繁っていて花も多い。普通のアサガオとの違いは昼間も咲き続けること。花は直径10㎝と大きく、開花時は青紫色で、午後には淡紫紅色に変化する。画像は正午ぐらいのものだ。 ヒルガオ科の多年草。別名宿根アサガ…
日没とともに開花し、日が昇るとしぼむので待宵草。月見草(ツキミソウ)や宵待ち草(ヨイマチグサ)の方が通りがよい。夜行性の蛾による受粉に特化した植物だ。近所の空き地などに多いのだが朝9時には皆しぼんでいる。この画像は朝のまだ薄暗い時間に撮っ…
圃場の片隅のヤマザクラの大木の日陰にミョウガが植えられている。生姜そっくりの葉で1mぐらいになる植物だ。茎の先に花は咲かず、根元に花蕾を出す。これがいわゆる食べるミョウガだ。そろそろ時期だなと思って見たが何もない。どうやらすでに収穫されてし…
新しく造成された宅地の草むらの中に白いユリが顔を出していた。テッポウユリに似ているが花の根元に紫がかった茶色のスジがある。花期もテッポウユリの6月に対して8月頃である。両者は交配が容易で、ほぼ純白で大柄の園芸品種はシンテッポウユリと呼ばれ…
里山の日当たりのよい土手。夏草に埋もれた赤紫の蝶型の花が上品で鮮やかだ。典型的なマメ科の特徴があり、クズの花と似ているがずっと小さい。葉がクズのように三枚の小葉からなっておらず小葉が多い複葉である。で、この植物はなんだ? 最初に考えたのがク…
長い花茎の先端に、直角に近く曲がってツボ型の花弁のない花が付く。それを昔の喫煙具であるキセルの先の雁首(ガンクビ)に見立てた命名である。黄色い雄シベは火がついたタバコだろう。 先に紹介したサジガンクビソウの花は真下を向いており、こちらは斜め…
真夏の花は、夏草に埋もれるように咲いている小さなものが多い。里山の小道を足元に気を付けて歩くと、先に紹介したキンミズヒキやヤブランなどが目を引く。その中でもっと地味で小さな花を見つけた。 20㎝ぐらいの草に緑の穂が数本出て白い小さな花が1~3…
今頃は至る所で咲いていてもう街の背景のようになっている。真夏は咲いている花が少ないので蜂や蝶が来ている。植栽されている園芸種にはあまり興味がなく、今まで名前も知らなかった。 甘酸っぱい香りのある小さな花をたくさんつける。拡大してみると瑞々し…
猛暑の候。残暑お見舞い申し上げます。…にもかかわらず雑木林の中の小道を歩いてみた。日陰だが風が通らない。湿度が高いので蒸し暑く密林という感じだ。外来種の雑草は少なく、目につく花はミズヒキの赤い穂やキツネノカミソリなど。 林床の草むらからヤブ…
多摩丘陵の畑の脇の日当たりのよい斜面。高さ3mぐらいの木が、先端に緑がかった白い大きな花房(花の集まり)を付けていた。数年前から何の木か悩んでいる。 花房は30―40㎝あり、花茎が何重にも放散したいわゆる複散形の花序である。個々の花は小さくて見に…
夏から秋まで咲き続けるので、百日草。強烈なパステルカラーが夏に似合う。原産地メキシコのキク科植物で、ジニアとも呼ばれる。 花の周囲を一列の舌状花が取り巻く。よく見ると中心部のオレンジ色は雄シベではなく独立した小さな5弁の筒状花である。つまり…
シソ科の草は多いが木は珍しい。林縁などに生える小高木だ。ハート形の大きな葉に触ると独特の臭みが出るので臭木(クサギ)という。花や実の豪華さを考えるとちょっと気の毒な名前だ。 花は見た通り派手で、甘い芳香が強い。花から雌シベ1本と雄シベ4本が長…
雑木林の細道沿いの薄暗い所に生えていた。なにやら怪しいインパクトを与える色と形である。ネットで調べるといくつも画像が挙げられており、興味を持った人が多いようだ。 地面にサジ(匙)型の葉をロゼット状に広げ、20‐30㎝ぐらいの花茎を伸ばす。湾曲し…
路側帯や民家の垣根の中みたいな変なところによく生えている木だ。外見の特徴からクワ科と思われるが、花がついていないので特定できない。また木ごとに葉の形が少しずつ異なっていて、ますますわからない。 クワ科の仲間、クワ(マグワ、ヤマグワ)、ヒメコ…
梅雨も明けたらしいが、これは3日前の画像、小雨の降る中だ。曇天でも真夏の日差しを感じさせる植物である。熱帯アメリカ原産で、欧米で改良されて、古くに日本に入ってきた。カンナ科だがショウガと近縁で、派手な花びらは雄シベが変化したもの。そういえば…