植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ムラサキケマン

多摩丘陵の谷戸田(やとだ)の林縁に群生していた。平地でも半日陰の道路脇などでよく見かける。花房(はなぶさ)の高さは15㎝くらい。早春の花の中では少し大型で目立つ。個別の花は最初横向きだが、すぐ垂れ下がり萎れてくるので、きれいなものを撮るのが…

街中のスミレ

自宅の近くの道路で信号待ちをしていて、ふと振り返るとスミレの花の塊が見えてビックリした。葉も花も瑞々(みずみず)しい感じにあふれている。 生えているのは道路の端、コンクリートとアスファルトの境の、有るか無きかの隙間である。ここは例年スミレが…

カンスゲの花

冬でも枯れないので寒菅という。多摩丘陵に多いカヤツリグサ科スゲ属の植物。雑木林の林縁などの日陰を好み、至る所に生えているのだがイネ科に似た葉は全く目立たない。 人間の菅(すが)さんもあまり目立たずに勢力を広げたいタイプであるが、最近はそうも…

ヒメスミレ

このブログを始めてそろそろ3年。夢中になって植物と接しているうちに、近場の植物の名前は大概分かるようになった。ところがこの花を見つけたのはついさっきで、自宅のすぐ近くである。あまり小さいので見逃していたようだ。 花色などから普通のスミレの小…

タラノメ

研修農園の脇の土手にタラノキが生えていることは以前紹介した。トゲの無い種類で、最初は惑わされたが、独特の美しさのある花や実で楽しませてくれた。冬は葉や花穂が落ちて、棒のような樹形になっていた。 今の時期になってようやく見たことのある姿になっ…

春霞の江の島

少し気分が塞ぐので春の海が見たくなった。画像は鵠沼(くげぬま)海岸から見た江の島である。ここはいつ来ても明るく、陽を浴びた波がキラキラして爽快な気分になる。空は晴れているのだが白っぽく、江の島は青く影のように見える。春霞(はるがすみ)だ。 …

白いサクラ

朝はまだ寒いが、晴れると四月並の暖かさになる日々である。何かの花に出会えないかなと思い、相模川の河川敷に行ってみた。大きな川は様々な植物の種を運んでくる。そのためしばしば意外な出会いがある。ただ過酷な環境なので、園芸種は定着しないようだ。 …

モミジイチゴ2021

ウグイスカグラのある雑木林のへりにモミジイチゴの花が満開だ。これも毎年見に来ている。バラ科。キイチゴの一種で、トゲのある長いツルに一定の間隔で下向きに花を付ける。遠目には白い小さな紙切れが点々と並んでいるように見える。 ついこの間まで赤い芽…

野のウグイスカグラ

近所に毎年この花を見に行っている場所がある。多摩丘陵の南の端に当たる細長い高地の斜面で、近くまで住宅地が迫っている。ここはかつての里山の名残と思われる雑木林が保存されている。この木が生えているのは林の中の薄暗い所で、よく探さないとわからな…

クサボケの花

花も葉も形が整っておらず荒削りの感じだが、独特の野生の魅力がある。春まだ浅きに朱色の花が目を引くためか、花言葉は「一目ぼれ」だそうだ。 花期は3-5月で、春の花だ。日本固有種のバラ科植物。栽培されるボケは中国原産の別種である。 多摩丘陵では日当…

オオアラセイトウ

花期が3-5月なので、この明るい紫色を見ると春のイメージが湧く。鉄道線路の脇などに蒔かれており、花畑になっているのが電車から見えると嬉しくなる。雑草化したものがちょっとした空き地に群生しているのもよく見かける。 アブラナ科で花弁は4枚。ギザギザ…

早春の野原

今日は雲が多いが陽射しがあり暖かい。JR横浜線八王子の一つ手前片倉にある城址公園。本当はカタクリの花を見に来たのだが少し早かったようだ。まだ葉だけでツボミが膨らんだものを1株見つけたのみだ。 ここは城跡だけに丘陵上が人工的に広い平坦地になって…

街のウグイスカグラ

鶯神楽。好きな植物である。昨年のちょうど今頃、この花にハマって野山を探し回り、色々な花色があることを知った。多摩丘陵には多く生えているのだが、茂みの中であり、細い枝に小さな葉であるためか普段はまったく目立たない。だが、花の季節は別だ。 今年…

皇后大ファウスティーナ

古代ローマのコインには女性が描かれているものも多い。画像は皇帝アントニヌス・ピウスの皇后(AUGUSTA)ファウスティーナである。同名の娘(次の皇帝の皇后)と区別するため「大」がついて呼ばれる。早く亡くなったため、愛妻家の皇帝によって神格化され、…

ヒメオドリコソウ

しばらく冬の終わりの地味すぎるが画像が続いた。昨夜の暖かい雨の後、いよいよ来ましたね花の季節。まだごく小さな雑草の花ですが…。 画像はヒメオドリコソウ(姫踊り子草)だ。ヨーロッパ原産のシソ科植物。冬でも見かけるが花はなかった。同じ科のホトケ…

ホトケノザと麦畑

研修農場の一角に小麦の畑があり、これまで数回麦踏みをした。今日は寒風が吹きすさんでいるが、画面向こう側の麦は、数日前の温かさで急に大きくなったような気がする。陽光に葉が光って逞しいものだ。同時に、隣の空きスペースに生えていた雑草のホトケノ…

ヨモギと雨粒

3月に入り今日は春の嵐である。枯草の中に芽を出したヨモギの葉の上に、今朝の雨で大きな水滴が乗っている。冬にはなかった、水と柔らかい光。やっと春が始まったという気がする。 キク科の在来種。道端など至る所で見られる代表的な雑草だ。若芽は銀白色の…