植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

ムサシノキスゲ

昨年いただいたコメントに、高原のキスゲ群落のすばらしさの話があった。それ以来、黄金(きん)色のユリにあこがれていた。いろいろ調べたところ、近場(ちかば)にムサシノキスゲという種類のユリの自生地があり、今咲いていることが分かった。本日行って…

クゲヌマラン

そろそろ里山は私の好きなキンランギンラン(金蘭、銀蘭)のシーズンである。以前、近場で希少種のギンランを探し回ったが見つけられず、あきらめた帰路、とある駅前団地の一角で見つけた話を書いた。 今年はどうかとその場所に行ってみた。うれしいことに数…

博物誌と皇帝ティトゥス

以前、「博物誌」を著したプリニウスと同時代の、皇帝ヴェスパシアヌス(在位AD(西暦)69-79年)のコインを紹介した。 プリニウスはヴェスパシアヌスの下で「博物誌」37巻を完成したが、皇帝はAD79年に亡くなっている。そのため、長男の皇帝ティトゥス(在…

ニリンソウ

昨年多摩丘陵でニリンソウらしき植物の群落を見つけた。神社の裏の林縁で咲き誇っていた。その時はカメラを持っていなかったため、今年こそは撮影をと思って行ってみたところ無くなっていた。草刈りがされたらしい。私有地だからしょうがないが、残念だ。 と…

ガマズミの花

かしの木山の雑木林の一角にあった樹高2,3メートルの低木。レンプクソウ科(?スイカズラ科としているものもある)とのこと。白くて小さい地味な花だ。その代り秋には赤い粒々の食べられる実がなる。 奇妙な名前の由来はいろんな説があるようだが、どれもピ…

オオタカ

今日、多摩丘陵でオオタカ(大鷹)を見た。 一緒にいた野鳥に詳しい知人から、オオタカが送電線の鉄塔のてっぺんにいると知らされた。見上げて目を凝らしたが、肉眼ではほとんどわからなかった。持っていた小さなデジカメの望遠でかろうじて撮れたのがこの画…

ヒトリシズカ(一人静)

これもかしの木山で見つけたもの。 以前紹介した秋に真っ赤な実がなるセンリョウの仲間だ。ただし後でできる実は黒くて小さい球が集まった感じだそうだ。 雅(みやび)さを感じる名前は、花を一人で舞を舞う静御前(しずかごぜん)に見立てたものとのこと。…

春のリンドウ

昨年、多摩丘陵の谷戸(やと)で見つけた春咲きのリンドウについて紹介した。その時は草丈が2センチメートル程と信じられないほど小さく、花色も淡いためコケ(苔)リンドウとしていた。 ところが今年、かしの木山自然公園(東京都町田市)で同じような花を…

サンショウの花

お隣の家の片隅に小さなサンショウの木が植えてある。若芽は春の食材「木の芽」の代表である。 新芽が吹き出して、花をつけている。花と言っても、花びらが退化しているので、全体に黄緑色で目立たない。どうなっているのか接写してみたのがこの画像である。…

アメリカフウロ

昭和初期に北アメリカから牧草などと共に持ち込まれた帰化植物である。前回の空き地で黄色いツメクサに混じって咲いていた。 以前紹介した同じフウロソウ科のゲンノショウコとはよく似ている。おもな違いは、葉の切れ込みが深く、花期が夏のゲンノショウコに…

コメツブツメクサ

クローバーが群がって咲いているのを見ると春だなあと思う。よくある白い花はシロツメクサという名である。「ツメクサ」という名は、江戸の昔オランダからガラス器を輸入するとき、「詰め物」として乾燥させた牧草が用いられたことによるという。 赤紫のムラ…