植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2020-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ヤブツバキ (その2)

椿守稲荷の後、近くにある野津田(のづた)神社に向かった。多摩丘陵の一角にあり、周りは田園風景が残っている。本殿の周囲はコナラなどの雑木林で、その中にヤブツバキの巨木が目立つ。よく見ると林の中にはその子孫とみられる若い木も相当数ある。 先の場…

ヤブツバキ

椿の季節である。サザンカ等との交配により種類が多く、開花時期や花の形などにバリエーションが多い。そこで、原種であるヤブツバキをじっくり見てみたくて古木を探してみた。ネットで調べると近場に有名な場所がある。その名も椿守稲荷(ちんしゅいなり、…

オニドコロの蒴果(さくか)

何もない晩冬の里山で奇妙な花のようなものを見つけた。調べるとオニドコロの蒴果だった。ヤマノイモの類縁のつる植物で葉などはよく似ているが、イモは食べられない。ごく小さな緑色の花は以前このブログで紹介したことがある。変わった形をしており房にな…

ヒイラギナンテンの花

日陰に強く丈夫なので公園や民家の庭などに植えられている。葉の周囲のギザギザ(鋸歯)が大きくて棘になっておりヒイラギとよく似ている。しかし、モクセイ科のヒイラギではなくメギ科のナンテンの仲間である。一枚の葉に見える小葉は、十数枚で一枚の大き…

ウメの花

今頃の街を歩いていると、いろいろなところでウメが咲き始めているのに出会う。細かく見ていくと実に種類が多い。赤やピンクで八重咲の華やかなものもよいが、私はどちらかというと原種に近いようなものが好みである。シンプルな一重の白い花を探した。 画像…

丹沢のホルンフェルス

相模川の河原、厚木市のあゆみ橋付近。大小の石がごろごろしている。その中に紫がかった灰黒色で、ぼやけた白っぽい斑点がありそこが少し凹んでいる石がある。硬くてあまり削れておらずごつごつ角張っている一方で、手触りはすべすべしている。画像の左側は…

皇帝ネルヴァ

御覧の通り痩せぎすの老人である。即位時61歳。当時としては老齢であり、病弱でもあった。威厳はあるが軍人という感じはしない。ローマ皇帝は全軍団の最高司令官(インペラトール)でもあり、軍務のキャリアも積んでいるものだが…。なぜこの人物が「五賢帝」…

皇帝ドミティアヌス

以前、古代ローマ帝国のプリニウスが著した「博物誌」を取り上げ、当時のコインに描かれたローマ皇帝(ヴェスパシアヌス、ティトゥス)とのエピソードを紹介した。このことに限らず、ローマ帝国の話は大好きだ。今後コインから見たローマ皇帝の年代記を自分…

ミウラダイコン

普通の青首大根と違って根の中央部が膨らんだ紡錘型をしているので、引き抜くのは大変だ。気を付けないと折れてしまう。収穫に手間がかかるため、名前の由来の三浦半島でも現在はほとんど作られていない。 NPOの研修農園でとれたもの。画像は抜きたての泥付…