ノイバラのツボミにいた極小のテントウムシ。直径4㎜ぐらいの半球形でつややかな黒色をしている。接写すると前方(上の方)のヘリ近くの二つの赤い三日月紋がわかる。この画像ではわかりにくいが、白い眼のようにみえるのは胴部の模様だ。
最初、ナミテントウの2つ星型かと思ったが、一回り小型で赤い紋が前に偏っている。調べてみるとよく似た特徴を持つテントウムシが何種類もいることに驚いた。大きさと文様の位置、形からダンダラテントウと結論した。
ダンダラとは段々に色が異なる模様をいう。この虫は模様の変異が大きく、南西諸島にいる個体は赤地に太い黒マジックで顔を描いたような面白い模様をしている。これがダンダラという名の由来である。一度ネットで画像を見てみられることをお勧めする。一方、九州より北の方で見られるものは黒地に小さな斑紋が入ったものが多く、斑紋の数は4つや2つがある。
食性はナナホシテントウと同じ植物につくアブラムシだ。画像ではアブラムシが前にいて、その残骸らしきものも見える。極小の世界で天敵としての活動が繰り広げられていたようだ。