植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

早春のノボロギク

今までどこにあるのかもわからなかったが、2月の季節外れの温かさで一気に大きくなり、花までつけてしまった。この株は直径20㎝以上ある。すごい成長力だ。特徴的な花びらの無い花をたくさん付け、総苞片(花全体を包むガク)には黒い点々模様がはっきり見え…

皇帝アントニヌス・ピウス

在位138-161年。五賢帝の4番目だ。アントニヌスが姓で、ピウスは「慈悲深い」という意味の称号である。養父である先帝ハドリアヌスが元老院と対立して死後に断罪されそうになった時、それを阻止して神格化に尽力したためと伝わっている。 デナリウス銀貨を見…

ユキヤナギ2021

ここ2,3日暖かい日が続いたが、今日は一転して真冬のような寒い風が吹いている。まだ2月なのでさすがに花はまだだろうと思っていたが、街を歩いていてこれを見つけた。日当たりのよい生け垣の中なので、先駆けて咲いてくれたのだろう。 日本や東アジア原産…

ジョウゴゴケ

児童公園の桜の木の根元で見つけた。これも地衣類で、ハナゴケという派手な種類の仲間である。子器(しき、胞子を付ける器官)が中空のジョウゴ(漏斗、ろうと)の形をしているためこの名がある。全体の広がりは10㎝ぐらいで、子器の高さは1~2㎝、径2~8m…

ロウソクゴケ

背の高いユリノキの並木の幹が、オレンジがかった黄色になっていた。遠目にはカビかシミのようにしか見えない。接写するとこんな感じだ。直径1㎝ほどの小さな地衣類の個体が群落を作っているのが分かる。よく見ると形はウメノキゴケに似ている。人によっては…

多摩丘陵のコケ

コケ(苔、蘚苔類)は、木や草と違って花が咲かず、自然の中で小さく地味な存在である。以前から興味はあったのだが、我が博物誌でも後回しになっていた。最近ちょっとしたきっかけから改めて観察を始めた。 調べると愛好家が多いようで、ブログやHPは多数あ…

地衣類(ちいるい)

画像はエノキの幹に付着していたもの。直径10㎝ぐらいのゆがんだ円形。形からウメノキゴケ(梅の木苔)の仲間と思われる。ふつう表面は水色がかった灰色だが、このようにはっきり青いものは少ないように思う。裏は茶色で黒い毛のような仮根がある。 接写して…

コブシの木

里山公園の一角に大きなコブシの木がある。今はもちろん葉を落としているが、見上げると枝が幹に対して直角に出ているのが特徴的だ。その繰り返しで、青空に面白い模様を描いている。羽毛のような毛に包まれた花芽も少し膨らんで、日が当たって暖かそうだ。…

ユリノキとチューリップ

近くの公園にユリノキの大木が数本ある。モクレン科で、初夏にチューリップに似た小さな花を付ける。日本名はそれをユリに見立てて百合の木というが、英名はチューリップ・ツリーである。 昨秋は早めの紅葉の後、あっという間に葉が散って枝だけになった。そ…

タブノキ

以前から気になっていた大木。20m以上あるだろうか。多摩丘陵にある神社の杜(もり)の端にあり、常緑なため他の木が葉を落とした今頃はさらに目立つ。色々な方向から撮ったのだが、この画像が一番特徴が表れている。ちょうど昼下がりで太陽が頭上にあり、見…