植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ウメの蜜にメジロが来る

強い北風が吹いて寒い日の午後、郊外の公園の梅林に行った。いま満開だが人はほとんどいない。先日街中のカンツバキに来るメジロを撮ろうとしたがうまくいかなかった。今日はそのリベンジだ。予想通り5、6羽の群れがいた。花の中を動き回って一心不乱に蜜を吸っている。ちょっと近づくぐらいでは前回のように逃げていかない。

 

頭から羽根にかけて黄緑色で柔らかい若草を思わせる。腹側は茶色がかった白。喉のあたりとおしりが黄色い。目の周りの白い輪が特徴的だ。小さな黒いクチバシがちょこんと付いている。ストローのようにして花の蜜を吸っているのだろうか。

 

冬の間、蜜源の花はサザンカ(カンツバキを含む)から始まり初春のウメに移る。これからは早春のツバキだ。近くの神社のヤブツバキの大木がポツリポツリと花を付け始めていた。

コガモのダンス

穏やかな冬晴れの日。いつもの街中の川。おなじみコガモたちが何やらワイワイやっている。オスの「チッチッ」という高い鳴き声がいくつも聞こえる。どうやら今年も恋の季節が始まったようである。

 

1羽のメスの周りを5-6羽のオスが輪になって泳ぐ。川の中なので流されて輪は伸び縮みし、崩れたりまとまったりを繰り返している。その間メスは中心でじっとしており、たまに「クワックワッ」と声をたてる。気がなさそうだと次のメスに移っていくようだ。

 

今の段階ではまだカップルはできていない。カップルが固まり始めるのは3月から。気が合って相手が決まると求愛ダンスを始める。伸びあがって奇妙なポーズを取り合うのを何度か見たことがある。その後は2羽でいて、ゴールデンウイーク頃に連れだって北へと旅立つ。

雪の日の翌日

 

先週、雪が降った日の翌日。暖かい陽が差して雪はかなり溶けた。いつもの街中の川沿いに歩いていると、見慣れない小鳥が飛んできた。大きさはスズメくらい。少し緑がかかった薄茶色で尾がオレンジ色の丸っこい鳥である。初めて見るものだ。低く飛んで木から木へと渡っていく。追いかけて何枚も写真を撮った。

 

面白いことに、同じ日に何キロも離れた別の住宅地の公園でも同じ種類の鳥を見た。その時は「ヒッヒッ」か「キッキッ」と聞こえる電子音のような鳴き声を立てていた。

 

目が大きくて丸く、周りが白いリングになっていて、熊本の「くまモン」的な愛嬌がある。ところがこれが何者かわからない。色々調べたが一致するものがいない。雪を降らした低気圧に付いてきた南方の迷鳥か?‥しばらく放っておいた。

 

その後、図鑑を眺めていたら小さく写真があり、やっと正体がジョウビタキのメスとわかった。そんなに珍しい鳥ではない。派手なオスに比べるとすごく地味。共通するのは両側の羽根の真ん中にある白点だが、上の画像では木の枝で隠れている。わからないはずだ。羽根の白点が見える画像を下に示す。暗い木の中にとまったので逆光になってしまった、次はちゃんと撮りたいと思う。

 

 

カンツバキにメジロが来る

街中を歩くと民家の庭などでカンツバキが咲いている。盛りは過ぎているが厳寒の今頃には貴重な彩(いろどり)である。そこにスズメより小さな鳥が飛んできた。目の周りが白いのでメジロのようだ。画像の左下に写っている(下に拡大図)。

 

メジロ科。頭から羽根が黄緑色で喉から体の下側は黄色である。見た目はウグイスによく似ている。留鳥で、年間を通じて街中でもよく見かける。今頃ウメやカンツバキの花に来るのは蜜を吸うため。花粉を運ぶので授粉にも一役買っている。夏場は虫も食べている。

 

目で追っても葉と紛れてすぐ見失ってしまう。非常に敏捷に動き回り、高速で飛び去る。今回も慌ててカメラを取り出してシャッターを切ったのでピンボケになってしまった。来る木がわかったので、次こそはちゃんと撮りたいと思っている。

 

なおカンツバキは「ツバキ」という名前だが、冬に咲くサザンカの仲間である。本物のヤブツバキは近場では初春の花で、今はまだつぼみが膨らんだぐらいだ。

 

ムクドリ

川沿いに多く生えているトウネズミモチの実がなくなっている。ムクドリの群れが食べてしまったようだ。画像では刈り取られた田んぼの落穂をつついているところだ。

 

ムクドリ科。住宅地などに普通に見られる鳥だ。大きさは隣にいるスズメと比べて分かるように25㎝ぐらい。全身灰黒色で、クチバシと足がオレンジ色で目立つ。顔のあたりが白っぽく、まだら模様になってものもいる。

 

ムクノキ(椋木)の実を好み集まることが名前の由来である。夏場は虫を食べてくれるが、人家の近くで群れているため鳴き声やフン害で迷惑視される。下の画像は葉の落ちた木に並んでいるところ。枝が複雑に絡んでおりねぐらとして安全なのだろう。

 

道すがらあちこちで咲いていたウメの花。冬枯れの風景の中で甘い香りを放っていた。

水辺の鳥2024(その2)

ツグミ(画像上)

川岸に赤茶色の鳥が見えた。大きさはムクドリぐらいか。画像を見るとくっきりしたモザイクのような羽根だ。派手な模様なのに周囲にまぎれてしまう。名前は聞いたことがあったが見るのは初めてである。ヒタキ科。中国中南部やロシア東部から冬越しでやってくる冬鳥。昔はたくさんいたが今は減ってしまっている。

 

ダイサギ(画像下)

シラサギには大中小がある。いつもの街中の川ではコサギ(小鷺)は時々見るが、ダイサギ(大鷺)は来たことがない。身体が大きいだけに広い環境が必要なようだ。この川は幅と深さがあって小魚が多いので住みやすいのだろう。黄色のクチバシと、眼の前の青い模様が目の後ろまで伸びているのが特徴だ。なお、チュウサギ(中鷺)は数が少ない。

 

オカヨシガモカップ

オス(手前)は頭が茶色で羽根が灰色と黒というシックな装いのガンカモ類だ。メスは例によって一緒にいないと種類がわからない。

 

ヒドリガモカップ

オスの頭は赤茶色で額から頭頂にかけて黄色いのが目立つ。羽根は灰色から黒のグラデーションである。首がやや短い。目の周りがメイクをしたようで優しい感じに見える。

 

キセキレイ

動きが素早く、飛ぶと黄色い何かがひらめく感じ。好きな鳥だ。

オオバンの若鳥

 

横浜市郊外の川沿いを歩いていた時目についた真っ黒な鳥。岸の茂みの中に半分隠れてごそごそ動いていた。オオバンかと思ったが目立つ白いクチバシと額(ひたい)の丸い板状のもの(額板)がない。カラスにしては小さいし、体形が丸っこい。カワガラスという丸い種類がいるが、クチバシの形などが違う。

 

図鑑やネットで調べた結果、オオバンの若鳥という結論に達した。未成熟のため額板が大きくなっておらず、白くなってもいないようだ。クチバシは黄色く額に近い部分は赤黒い。文字通りクチバシの黄色い若造というわけだ。ちなみに類縁のバンの若鳥はやはりクチバシが赤くなく全体に羽根色が薄いなど特徴が異なる。

 

鳥は性別や季節によって羽根模様が変わるし、生育ステージによっても外見が大きく変化する。光線の関係で違って見えるものまである。鳥を追っかけ始めたころは戸惑うばかりだったが、今は面白いと感じている。

 

下の画像はオオバンの成鳥のペア。この川には多い。オスメスで色の違いはないが、いつも2羽でいるものが多いのでおそらくカップルと思われる。独特の美しさを持つ鳥だと思う。