植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

カワウの食事

いつもの街中の川。珍しく鵜(ウ)が来ていた。くるくる泳ぎ回っている。せわしなく潜っては浮かび上がる。よく見ると頭をあげた時は口に小魚を咥えており、飲み込むとまた潜ることを繰り返している。恐ろしく手際が良い。さすが鵜飼いに使われるほどの魚取…

オッタチカタバミ

相模川の土手の上を歩いていると、小さな空き地を黄色い花が一面に覆っていた。鮮やかな黄色の花と黄緑色の葉が爽やかで春らしい感じがする。花と葉はカタバミそっくりだ。しかし茎が地を這うカタバミに対して、茎が立ち上がり根元で分岐して長い花茎がいく…

キツネアザミ

日当たりのよい野原を好む植物である。このような植物がのびのび育っている所は都市部ではまずない。穴場としては大きな川の河川敷がある。増水の可能性があるので利用されない広い草地があるのが普通だ。晴れた春の日に緑の草原(くさはら)を歩くと心が浮…

ゼンマイの葉

山菜としてよく知られているシダ植物である。全国の山野に自生する。ただ食用になるのは平面螺旋型に丸まった新芽である。その後どうなっていくのか知らない人も多いのではないだろうか。 今の時期は大きく葉を伸ばし高さも1m近くになる。2種類の葉があり…

ベニシダの新葉

ベニシダは近場ではごく一般的なシダであることは以前「シダの名前」で述べた。丘陵地の雑木林などでは、林下の暗いところでよく群落を作っている。姿かたちは典型的なシダそのものである。 ベニシダはオシダ科の常緑種で基本的に緑一色である。ではなぜ「紅…

アメリカハナズオウ

あるマンションの入り口付近に植えられていたもの。昨年夏ごろから通りすがりで見ていたのだが、何の木かわからない。高さは5-6mあり、ハート形の葉をつけている。おそらく外国産の園芸種だろうと思っていた。冬は葉を落とし、今頃になって花が咲いた。蝶形…

アリアケスミレ2022

この場所は、何年も前まだスミレに白い種類があること知らなかった頃に、偶然出会った所だ。あの時は不思議な感じがして、何か貴重な発見をしたようでうれしくなってしまったものだ。同じ白花でも丸っこくてカワイイ感じのマルバスミレと違って、全体にスリ…

カントウタンポポ

まだ寒い日はあるものの春本番となってきた。路傍のタンポポも今盛りである。ありふれた花であるが、ひざまずいて見入るとその華やかさに改めて気づく。大きな花束のようになっているとなおさらだ。 日本在来種のタンポポは地方によって亜種があり、関東地方…

ニョイスミレの花

小さな花の白いスミレ。近場では一番遅く咲く種類である。例年ゴールデンウイーク頃に見かける。今年は少し早い。ニョイ(如意)とは孫の手のような形の仏教で使われる道具の一種だ。長い花茎の先に小さな花がついているところから名付けられたようである。 …

ウワミズザクラの花

ソメイヨシノも葉桜になり、いよいよ若葉の季節になってきた。自然の丘陵地を残した広い公園を歩いていると、白いブラシ状の花をたくさんつけた木が目についた。15-20mぐらいの高木で、雑木林の縁から多くの枝を伸ばしている。 花は多数の雄シベが長く突き…

ランヨウアオイの花

多摩丘陵に自生するカンアオイの仲間は、カントウカンアオイ、タマノカンアオイそしてこのランヨウアオイの3種類である。いずれも希少になってしまったが、中でもランヨウアオイはまず見つからず、私はこの1本しか知らない。以前葉だけの時紹介した(2022年1…

ヤブレガサ

丘陵地の明るい雑木林の中。点々と咲いているタチツボスミレの花を見て歩いていると奇妙な植物が目についた。地面からいきなり長い葉柄が1本だけ出て、先端の葉がレゲエヘアーのように垂れ下がる。草丈は15㎝ぐらい。白い毛に覆われている。 名前は「破れ傘…

タマノカンアオイ2022

日本でもほとんど多摩丘陵のみに分布が限られる植物である。今年も花の季節がやってきた。いつ見ても奇妙な形をしていると思う。姿だけでなく、色といい毛の生えた様子といい海の軟体動物のような感じだ。 葉に軍服のような迷彩色の模様があり、地面にへばり…

カルガモのオスとメス

いつもの街中の川。繁殖期(4月下旬~7月)を控えて、カルガモたちもカップルで泳いでいるのをよく見る。先日の雨による増水で川がきれいになっている。水もぬるんで気持ちよさそうだ。 カルガモはオスとメスの模様がよく似ており、いつも見分けるのに迷う。…

野原のお花畑

多摩丘陵にある日当たりのよい野原。休耕田か畑の跡のようだ。うららかな春の日で、ヤマザクラが咲き、足元には色とりどりの野草の花が一面に広がっている。華やかではないが、何故か懐かしい感じがした。 花の種類は、この地域の典型的な早春の雑草のパター…

ヤエムグラの花

アカネ科。以前面白い形をした実に注目したことがある(2021年4月20日付け)。近場では代表的な雑草だ。路傍でも花壇の一角でも、ちょっとした地面があるとどんなところでも生える。しかも真冬の1,2月頃からもう芽を出している。今は高さ30㎝ぐらいでどんど…

マルバスミレ(丸葉菫)

多摩丘陵にスミレが大量に見られる場所がある。大部分タチツボスミレでそろそろ盛りである。低い丘陵の南側斜面で、雑木林の小道沿いの笹藪の中とか、林縁などの至る所で花がみられる。ずっと見て歩いて薄紫の花にいい加減飽きてきたころでフト足が止まった…