植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ハクセキレイ(白鶺鴒)

街中のどこにでもいるのでコンビニ鳥と呼ばれているらしい。基本的に川沿いなど水辺の鳥である。ただ近づくと素早く逃げてしまうのでじっくり観察できる機会はほとんどない。ところが数日前のこと、何故か2mぐらいまで近づいても逃げなかった。川の護岸の上…

ホシハジロ

カイツブリのいる公園の池に新顔の鳥が来ていた。典型的なカモ類の姿である。大きさは前後45㎝ぐらい。頭から首は赤茶色で目立ち、胸と尾のあたりが黒く、羽根がくすんだ白色をしている。くっきりとした色分けが面白い。 調べると、名称はホシハジロ(星羽白…

カワズザクラ

近場の公園で見つけたもの。いわゆる寒桜ではない早咲きの桜だ。花期は2月~3月。ひと月近く咲き続ける。今や街中でも珍しいものではなくなった。まだ2月なので空気は冷たいが、明らかに暖かくなった陽射しに映える花だ。 日本固有種のオオシマザクラ(大島…

雪の上の足跡

昨日はこの冬初めての大雪だった。今日は一変して暖かい日差しが降り注いでいる。多摩丘陵にある畑はすっぽり雪に覆われており、日光の反射がまぶしい。純白の世界もなかなかいいなと見渡していると、畑の中を点々と続く小さな足跡に気づいた。 くっきり残っ…

縄文の積石遺構

先日東京都町田市出土の中空土偶について紹介した(2023.1.9付)。興味を覚えたので、出土場所まで行ってみた。田端遺跡といい、多摩丘陵の裾あたりに位置する。南西側に相模原台地が大きく開け、かなたに丹沢山地や富士山が望まれる。今はニュータウンの一…

ヤドリギ(宿り木)

郊外でバスに乗っていたとき、葉の落ちた雑木林の端の木にヤドリギを見つけた。行ってみると7、8mの高さに直径1m以上の緑のボール状のものがいくつも付いている。宿主の木はサクラで、隣のケヤキの木にも1個見られる。ヤドリギは探しても見つからず、偶然出…

シモバシラ:氷の華(はな)

今日は節分、明日は立春だが、朝はまだ寒く氷点下の気温が続く。公園の一角にある植物園を歩いていたら、奇妙なものを見つけた。裂けたワラのような枯草の根元に丸い氷の塊がある。径3㎝ぐらい。真っ白で、よく見ると細かい筋があり絹糸のようなツヤをしてい…