植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ザクロソウの花

夏場の畑の草取りはまったく大変で、どうせ大きくならないからと小型の草はいい加減になる。この植物は非常に小さく、草丈3,4㎝になるともう径2㎜以下の極小の花や実らしきものを付けている。畑の雑草としてずっと気になっていた。5月ぐらいから姿を見せ…

ヒマワリ

子供の頃の夏休みに見たヒマワリはとても大きかった。背丈は2m以上あったと思う。花も中央の黒い部分が大きく、周りの花びらは短めだった。スジのある種がたくさんできて、取って遊んだ記憶がある。最近は色々な種類があり、小さな花をいくつも付けるものや…

ヒメウラナミジャノメ

ヒヨドリバナの花にとまっていた蝶。普通のジャノメチョウかと思ったが、少し小型だ。表側の色はやや明るく、ビロード感がある。ジャノメチョウは暗い林の中にいることが多く、黒く見えるのであまり好きではない。 よく見ると、「蛇の目」模様の数が多く、く…

ヒヨドリバナ

ヤマユリに少し遅れて雑木林にこの植物が群れ咲いていた。薄暗い林床に白い花がよく目立ち、蝶が盛んに飛び交う。ヒヨドリが鳴く夏に咲き始めるのでこの名前になったとのこと。そういえば鳥の声も多く聞こえる。 キク科で、米粒ぐらいの小花が集まった房咲き…

ヤナギハナガサの花

南アメリカからの帰化植物。熱帯原産のため今頃から9月まで咲いている。花の少ない日本の夏には貴重。1.5mにもなる大型の草であり、このパステルカラーの花色なので、いかにも外国由来の雰囲気だ。雑草化して空き地などに何本も生えているとちょっと場違い…

アメリカオニアザミ

名前からしてデカくてゴツくて痛そうであるが、まさにその通り。そんなにトゲを付けてどうするの?と言いたくなる。ただし、ヨーロッパ原産で、アメリカを経由して日本に入ってきたもの。 牧草に交じって持ち込まれ、北海道などの牧場で芽を出した。ところが…

ヤマユリ2020

今年もヤマユリの季節がやってきた。多摩丘陵の初夏の華である。この場所については当たり年のようで、画像のように広範囲に例年より多数の花がみられた。ウレシイ。 ひと月ほど前ヒョロリとした花茎が草むらの中に姿を現し、その先端に大きすぎるぐらいの花…

オオバノトンボソウ

多摩丘陵の一角、雑木林の林床で奇妙な花を見つけた。足元のネザサの中から10㎝ぐらいの薄緑色の花穂が出ていた。シソ科のように小花が一列に並んでいない。接写して後で調べるとラン科のオオバノトンボソウ(大葉の蜻蛉草)であった。 花は左右1㎝ぐらいで…

街の花:ヘメロカリス

今頃咲きそろうノカンゾウ、ヤブカンゾウやキスゲの仲間は、ユリ科ヘメロカリスHemerocallis属に分類される。これらは園芸種も含めてヘメロカリスと総称される。花が一日限りで終わる性質があるために、ギリシャ語のヘメラ(一日)とカロス(美)を組み合わ…

ペラペラヨメナ

このところ雨続きで近場を見て回ることができない。そろそろユリの季節で楽しみにしているのだが…。というわけで今回は1ヶ月前のもの。本来今頃から秋にかけて咲くが、春頃から街のあちこちで見かける。どういうわけか垂直の石垣などの隙間が好きなようで、…

街の花:アガパンサス

一戸建ての多い古くからの住宅街を歩いていると、どの家でも庭や軒先などに様々な植物を栽培されている。いずれも種類と数が多く、丹精を競い合って見事なものになっている。 雨に映えるアジサイはほぼ終わり、今はこの花をどこでもと言っていいほど見る。梅…

住宅地に残された雑木林

近場の雑木林が緑地公園として保存されており、周辺のボランティアの方々によりきれいに整備されている。木はコナラやクヌギなどの落葉樹が中心である。林床は一面ネザサに覆われており、林縁にはオカトラノオの群落があった。細い遊歩道を歩くとササからか…

コムラサキの花

小紫。道路脇の植え込みになっていた。薄赤紫と黄色の取り合わせの花が美しい。近縁のムラサキシキブ(紫式部)より全て小ぶりだが実を大量に付ける。よく庭などに植えられている園芸種だ。高さは1.5mぐらいの低木で、枝は直線的に伸びて下垂する。葉は対生…