植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

くすんだノギク

秋の郊外散歩で目を楽しませてくれる草花。主役は様々な野菊である。いたるところで咲いていて秋らしい風情(ふぜい)を醸し出す。近場の丘陵地では主にノコンギクとシロヨメナで、画像は後者である。雑木林の中の道沿いなど日陰に多い。 9月末から咲き始め…

ミカン狩り

伊勢原市のミカン園。今の時期はまだ極早生(ごくわせ)種である。画像のように鈴生(すずな)りになったものがあった。グレープフルーツの名前はブドウのように生るためというが、温州ミカンでも似た感じになるようだ。他の実が分散しているのは手入れで間…

オオバクサフジ(大葉草藤)

秋晴れウオーキングの続き。神奈川県伊勢原市の塔の山(標高203m)緑地公園というところで展望台に登った。マスクで登るのは結構ツラかったが、前後に人がいるので仕方がない。ただし上からの眺めは最高。伊勢原の街から、湘南台、江の島から三浦半島、横浜…

ローゼルの畑

快晴の空の下、神奈川県伊勢原市の丹沢の山裾にあたる丘陵地を歩いてきた。フットパス普及のNPOのイベントである。途中ミカン狩りをした。そのミカン園で見たことのない紅い実が売られていた。径1.5㎝ぐらいで、聞くと名前はローゼル。ハイビスカス・ティー…

マガモのカップル?

市街地の中を流れる川。時々カルガモの群れが現れて水草などを漁っている。最近珍しくマガモが混じっていた。マガモの雄は深緑色の頭に黄色いくちばしで一目でわかる。留鳥のカルガモに対して北から渡ってくる。そんな季節になったのだなあと思う。 さて画像…

フユノハナワラビ(冬の花蕨)

拡大すると緑のツブツブの列がうねっている。蠢(うごめ)いていたらいやかもしれないが、こういうのは結構好きである。シダやコケに特有の単純な緑色がフレッシュな感じだ。 ほぼ日本全国に自生するシダ植物。シダ植物は花がなくツブツブの胞子嚢(ほうしの…

ヤマボウシの実

ヤマボウシは民家の庭に植えられているものをよく見る。6,7月の花の季節は木全体が真っ白になって美しい。街を歩いていて実が成っているのを見かけた。 実は直径1.5㎝ぐらいの球形。集合果で、表面のポツポツの一つ一つが雌シベの痕跡である。中は黄色い…

ヒヨドリジョウゴの実

霧雨の降るなか雑木林の横を歩いていて、草むらで赤い実を見つけた。ヒヨドリジョウゴの実だ。雨に濡れてフレッシュな感じが引き立っている。 以前花を紹介したことがある。白い花弁から大きな黄色い雄シベの束が突き出した、典型的なナス科の花の特徴を持っ…

オオイヌタデ

花盛りのタデ科植物の中で一番大きく、草丈が1mを超えて伸びているものも珍しくない。水田の近くなど水辺に多い。一方、イヌタデは高さ20㎝ぐらいだが、空き地や道端で一面に広がっていることがある。 花穂が6~7㎝と長く、垂れているのが特徴だ。イヌタデは…

雨に濡れたヌカキビ

ちょうど霧雨が降っていて、花穂に細かい水滴が無数に付き面白い画像になった。光が差せばきれいだろう。 草丈50㎝ぐらい。花茎(かけい)が細く何度も枝分かれしてさらに細くなる。それとともに花穂が大きく広がり径30㎝ぐらいある。先端に2,3個の花(小穂…

ママコノシリヌグイのトゲ

郊外の田園地帯に行った。今頃は畦道や土手などに様々なタデ科植物の花盛りだ。地味なものが多い中でやや目を引くのがミゾソバ、(アキノ)ウナギツカミ、そしてこの花である。皆、変な名前だが正式名称だ。いずれも球状の花序でありよく似ている。しかし、…

タイアザミ

秋咲きのアザミ。近場の里山ではノハラアザミが多いが、箱根ではこちらをよく見かけた。花期は8~11月である。 花が上を向くノハラに対して、横向きか少し下を向いている。また葉が深く切れ込んで先端が大きな鋭いトゲになっている。花の基部のガクに当たる…

アケボノソウ

場所は箱根の湿原だ。ほとんど実になっていたが、ようやく花を見つけた。名称は花びらの斑点を夜明け(あけぼの時)の星空に見立てたことに由来する。接写で拡大してみて改めてその澄み切ったたたずまいに驚いた。見方によっては奇妙な模様なのに、おそらく…

ヤマアジサイの花

箱根登山鉄道の沿線はアジサイが有名だ。季節には華やかな園芸種がみごとである。一方、登って行く道路沿いにも野生のものが多数みられる。画像のものは山の上の温泉街近くの遊歩道で見つけたヤマアジサイである。 普通は5月末から6月が開花期、11月頃までポ…

センブリ

リンドウ科のカワイイ花。先が尖った花びらや鋸歯の無い細い葉がリンドウに似ている。花期は秋で8-11月。草丈は10㎝ぐらい。画像のものは横倒しになったものが立ち上がって花を付けたようだ。永年探していたのだが、小柄のため見落とし易いようで、今まで実…

ウナギツカミ

以前はアキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)と呼ばれていた。茎が長く断面が四角形で稜に下向きのトゲが多い。そのためヌルヌルの鰻でも掴めるというのが名前の由来だ。「アキノ」が付くとますます変な響きになる。名前だけ知っていて、一度見てみたかった花で…

フジイバラの実

富士箱根の高地に多いノイバラである。今は紅い実が秋空に映えている。画像の背景は箱根火山の中央火口丘である駒ヶ岳だ。この日は良く晴れて爽やかで気持ちが良かった。 これも日本固有種で、富士、箱根、丹沢に多いフォッサマグナ要素の植物である。なぜか…

オトメアオイとイトスゲ

箱根で見つけたちょっと珍しい植物。と言っても超ジミ。興味がない人には見向きもされないだろう。 まずオトメアオイ。漢字にすると「乙女葵」で、何か伝説でもありそう。しかし御覧の通り何の変哲もないカンアオイの姿をしている。葉の大きさは6-7㎝ぐらい…

ヤマゼリ(山芹)の花

久しぶりに箱根に行ってきました。自宅から2時間弱なので一応近場である。山の上の方にある遊歩道沿いの植物にはさすがに外来種はない。高山植物とまではいかないが、身近ではなかなか見られない植物が多く楽しい。歩き始めて最初に目についたのがこの花であ…

エンジュ(槐)

街路樹。東京都心などでは街の雰囲気に合わせてちょっと珍しい木が使われている場合がある。しかし近所のものはよく見るタイプで名前すら知らなかった。当たり前すぎて興味を引かなかったためだ。初夏に高いところで白い花が咲き、足元に散り敷いた花と羽状…