雑木林の林縁の斜面、半日陰のような場所。今は緑の草でいっぱいだ。その中でスッと花穂を伸ばしているのがこの花。澄んだ青紫色が蛍光を発しているようで美しい。多摩丘陵では至るところで見られる。
シソ科の多年草。本州以南に分布する。名前の由来は、花の形を岩礁に打ち付けて立ち上がり泡立って砕ける波に見立てたもの。タツナミソウの仲間は何種類かあり、みなよく似ている。花色の変化も多い。
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花色が薄くて透明感がある。花弁の模様が目立たない。小花がタツナミソウのように縦に並ばず、横に広がるので、オカタツナミソウ(丘立浪草)という種類と思われる。
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15分ぐらい歩いたところで見つけたもの。花色が濃く模様が強調されている。花の並び方が縦に長いのでこれがタツナミソウであろう。
近くに生えていても微妙に花色が違う。
ほかの場所のもの。花の下に実が小さなお皿のように並んでいる。