植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

シロバナヒガンバナ

今年のヒガンバナは開花時期が数日遅れたように思う。日本全国、大体同じ時期に一斉に咲く。これは種ができない性質で球根だけで増えるため、すべて同一の遺伝子を持つからだそうだ。つまりこの花は皆人の手で植えられたものである。 赤い群落の中に一本だけ…

ヤブマメの花

里山の一角の林縁で、笹薮にツルを絡ませて花を咲かせていた。花の後はエンドウ豆に似た小さな実ができる。まさに「薮豆」である。葉は三枚の小葉からなり大豆の葉を小型にしたような形だ。なお種(豆)は食べられるそうである。 接写するとマメ科の花特有の…

ヌスビトハギ

秋らしくなってきて里山(かしの木山公園)はハギ(萩)の花があちこちで咲いている。この植物もその仲間だ。ごく小さい花はマメ科の特徴がある。花の後は数倍の大きさの面白い形をした豆ができる。 赤紫の斑紋がある二つの豆が曲がってついている。花も含め…

オミナエシ

秋の七草のひとつ。万葉集以来多くの歌に詠まれてきた日本の美である。個別の花は小さいが結構大株になり、これだけ集まると見ごたえがある。 この色が好きだ。明るい少し緑がかった黄色。何故か懐かしい感じがする。セピア色や、古びて色があせたりくすんだ…

ヤマホトトギスの花

秋風が吹くと私の好きなホトトギス(ユリ科)の仲間が次々と開花する。場所は町田市薬師池公園の林の中である。近場では珍しいヤマホトトギスという種類だ。花は小型だが大変ユニークな形をしている。 六弁の花びらが大きく反り返り、雄シベ雌シベが上方に高…

イチモンジセセリ

今年もニラの白い花が咲きそろってきた。その花から花へ高速で飛び回っていたのがこの蝶イチモンジセセリである。セセリチョウという小型の蝶の仲間で、下の翅(はね)に白い斑点が一直線に並んでいることからこの名前がある。蜜を吸うのに夢中らしく近づい…

キジ(雉)

場所は東京都町田市の七国山地区。咲き始めたソバ畑の横の小道を歩いていると、聞き慣れない鳴き声がした。ちょっと渋い声で「キョー」と聞こえた。振り向くとなんとキジ(♂)だ。野生のものは初めて見た。こんな住宅地のすぐ近くで…、驚いた。 あわててカメ…

オヒシバとメヒシバ

夏から秋にかけての雑草といえばこれ。日当たりがよくて土があればあっという間に生い茂る。すぐ野菜畑に入り込むので都市農業には大敵である。見た目も緑一色だし乱雑に折り重なっているのはいただけない。 題名の二種類は一緒に生えていることが多いので、…

ツリガネニンジンの花

まさに釣り鐘だ。それもヨーロッパの教会のものだ。鐘の中にぶら下がっていて内面をたたいて音を出すものを舌(ぜつ)というが、めしべがその形をしている。茎に対して、花と舌の角度が全部異なっていて、何か曲を奏でているようだ。 キキョウ科である。確か…

キバナコスモス

普通のコスモスより大きく育つが、花は小さめ。葉の切れ込みも浅い。夏から咲き始める。強壮で最近は雑草化しているものもよく見かける。 一般のコスモスとは同属別種に当たり、互いに交配することはないとのこと。 オレンジ~黄色の花が気に入って、我が家…

ヒオウギの花

この花は立川の昭和記念公園のHPで知り、一度見てみたかった。真夏の花と聞いていたので、9月に入りまた来年かと思っていたが、今日偶然近場の公園で出会った。 日本の野山に自生するアヤメ科の植物。オレンジ色で赤い斑点を有する六弁花は直径5,6セン…

ハキダメギク

この画像は数か月前のもの。夏の間はいつでも咲いている。暑さの中ですぐ大きくなり、今は一抱えもある株になっている。除草の時は簡単に引き抜けるのだが、そのたびに種がこぼれるらしく…。また生えてきてキリがない。しかも2,3センチの小さな株にも花が…