植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

タマアジサイ

 

先週の奥多摩では川沿いの林縁でよく見かけた。アジサイの仲間だが花期は遅く8-9月だ。まだほとんどがツボミの状態だった。

 

落葉低木で樹高は1~2m。日本特産種。山地の川沿いなど半日陰で少し湿った場所に自生する。名前の由来はツボミが球形であることによる。ツボミの直径は2㎝ぐらい。大きな葉の上に白っぽい球が付きだしており不思議な感じを受ける。花が咲くときは、風船がはじける感じで中から白い装飾花と薄紫色の両性花が噴き出す。花を包んでいた苞(ほう)は枯れ落ちる。

 

下の画像は花が咲いた状態のもの。最近別の場所で見つけた。花序の直径は10~15cmである。雄シベ雌シベが青色に染まっており美しい。このところ雨が降らず猛暑が続いたせいか、周辺の装飾花がしおれたようになっているのが残念だ。