植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アキカラマツの花

多摩丘陵の日当たりのよい林縁。繁茂する夏草に混じって見慣れぬ花を見つけた。調べるとアキカラマツ(秋唐松、秋落葉松)というキンポウゲ科の植物であった。 花に花弁がなく、多数の雄シベがカラマツの葉のようなカラマツソウという植物の仲間だ。花期が夏…

カヤツリグサ

夏草の中で目立つのはイネ科とカヤツリグサ科の植物である。どちらも縦にスジがある長い葉を持ち(単子葉)、花びらの無い花を付ける。日なたを好み、畑の雑草として猛暑の下で盛大に繁茂している。ちょっと目を離すとこいつらがはびこって困らされる。 カヤ…

エノコログサ

これも道端の夏草。日当たりのよい所を好むようだ。画像のように他の草と入り混じっていることもあるが、単独の塊になっていることも多い。ものすごい量の種を振りまくせいであろう。緑一色なので遠目にはわからないが、近づくとすぐわかる。 イネ科で雑穀の…

タチスズメノヒエ(立ち雀の稗)

珍しめの植物が見たいと思って丘陵地の雑木林を歩いてみた。猛暑とここのところの天候不順でひどく蒸し暑い。当然誰も歩いていない。汗だくになり、蚊や小さな虫が寄ってきて鬱陶しい。しかも目ぼしいものはナシ。アブラゼミのジージーという鳴き声にミンミ…

迫力の朝焼け

朝5時。窓に朝日の赤い光が差すのを感じたので、東の空を見るとこの雲が見えた。朱色と紫色の強烈な輝きである。急いで景色の開けたところに行ってみた。こんな雲が東の空いっぱいに広がっており壮観であった。画像では全体をお示しできないのが残念だ。 上…

早朝の虹

ここのところ天気が変だ。猛暑の時期に雨で低温の日が何日も続いた。ようやく晴れたと思ったら、しょっちゅう黒い雲が現れて通り雨が来る。天気予報は「晴れ、ただし不安定。折り畳み傘を忘れずに」だ。 朝起きると西の空に虹が出ていた。5時40分頃だ。外に…

やたら見るシンテッポウユリ

駅で線路沿いに咲くシンテッポウユリを紹介したが、その後街中でやたら見かけるようになった。昨年は今頃外を出歩かなかったのでわからないが、急に増えたように思う。 台湾原産のタカサゴユリと、南日本に自生するテッポウユリの交配種である。前者から8月…

線路のユリ

駅で電車を待っていたら線路際の白いユリの花に気づいた。テッポウユリ?いや、花期(4-6月)が違う。シンテッポウユリ(新鉄砲百合)だと思う。台湾原産のタカサゴユリと南日本で自生するテッポウユリの交配種で、園芸用が逃げ出して野生化している。 ユリ…

真夏の黒い花

シュロソウの花だ。実際は画像のように濃赤紫だが、生えているのが暗い雑木林の地面なので遠目には黒く見える。拡大すると6枚の花弁が二重の色彩でなかなか良い。黄色い雄シベがアクセントになっている。 シュロソウ科。少し前の資料ではユリ科となっていた…

ハスの花2021

朝、家の外に出るとムッとした湿った風を感じた。台風が運んできた南方の空気だ。 南方の花といえばハスである。いつ見てもインドやエジプトのような熱帯のイメージがある。7月半ばから咲き始めるが、今年はまだ咲いている。台風の影響の雨で葉に水滴がいっ…

暑苦しい花

画像はヘクソカズラの花である。拡大するとなかなか個性的で迫力がある。しかし名前を思い出すと一瞬鼻先を匂いの記憶が通り過ぎる。触らなければ臭うわけではないが、見る気が失せる。後に残るのはジリジリ焼けるような真夏の陽射しの印象だけだ。 梅雨頃、…

ヨウシュヤマゴボウの花

猛暑のなかここ数日雲が多く通り雨がある。蒸し暑くなるだけなのでやり切れない。画像は水滴が残るヨウシュヤマゴボウの花だ。近づいて見ると結構ユニークな形をしている。 漢字で書くと洋種山牛蒡。北アメリカ原産の帰化種で別名アメリカヤマゴボウだ。私は…