トウダイグサの仲間の中では背が高く、この個体は80㎝ぐらいある。花は春4月の高尾山で見たナツトウダイ(夏燈台)のアバンギャルドな花をおとなしくしたような構成になっている。開花時期からいうとこちらの方が「夏」にふさわしい。
トウダイグサ科の花はヘンテコな印象を受けるが、皆同じようなパターンだ。花茎の先が分岐して分岐点に決まった数の苞葉が付く。4枚の花びらのようなものは蜜線(みつせん)で、中央のツブツブが雄シベだ。雌シベは下に隠れていて成熟すると伸び出てくる(画像下)。いぼ状の突起のある球状のものが子房(実になる)である。先の曲がった雌シベが釣りの仕掛けを思わせる。
ところで気になるのが花茎の分かれ目についている蜜線。ポツンとあって色が違うし、雌シベはついていないようだ。以前見たナツトウダイにもあった。受粉のためにアリなどを呼ぶカラクリかもしれない。