植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

アマナの花

夏の終わりから秋に咲くタマスダレそっくりだが、葉が幅広。また最近よく見かけるスリムなタイプの花のチューリップとも似ている。実際、古い資料ではチューリップ属とされていた。日本の里山に自生しており、「チューリップの原種が日本に!?」と驚いたこ…

残ったキンラン

この花は本来半開のままなのだが、大きく開いて花束のように見える。後ろに見えるのは去年の枯れた花茎だ。地下茎が残っていて毎年同じ場所で更新していく。種もできるようだが増える様子はない。 今年もキンラン(金蘭)の時期になった。近場に歩いて行ける…

ヒメコウゾの花

和紙の原料として知られるコウゾ(楮)はこの植物とカジノキ(梶)の雑種でずっと大きくなる。いずれも紙の原料にされる。要するに栽培されるコウゾに対する、小型の原種である。近場のものは1-2mぐらいの灌木で、雑木林の林縁などで群生していた。 日本で…

クゲヌマラン(鵠沼蘭)

数年前、ギンラン(銀蘭)を探していて、よく似たこの蘭を見つけた。ギンランとの違いは花の下側に突き出す距(きょ)がはっきりしないこと。この植物は群落にならず、10㎝ぐらいの間隔をあけて点々と散らばって生えている。 場所は、駅から近い団地の街路樹…

ハルジオン

今頃はどこにでも咲いているアメリカ原産の帰化植物である。花弁の色は白いと思っていたが、少し赤紫に染まっている。今年は例年より色が濃いような気がする。拡大するとけっこうな迫力だ。花弁がもつれているのがご愛敬。 秋に咲くシオン(紫苑)に似ており…

イカリソウ

かしのき山公園の雑木林の地面。画像は3月31日のもので咲き始めである。今頃は群がって咲いている。渋い赤紫色の花が好ましい。 まったく奇妙な形をしている。以前から気になっていたが、ネットで調べてようやく構造がわかった。まずガクが十文字に4枚ずつ2…

コウゾリナ

黄色いキク科の花は多いがこれは少し変わった特徴を持っている。「手触り」だ。細かい剛毛が生えている。茎が黒っぽく見えるのはそのせいである。ツボミも触るとちょっと痛そうだ。 意味不明な名前の由来は、触ると手が切れそうなため剃刀菜(カミソリナ)と…

キイチゴの花

外出自粛だが、運動のためできるだけ人に会わないようにして歩いている。家から15分ぐらいのところにかつての谷戸(やと、台地に切れ込んだ谷)を残した公園がある。周囲は住宅地なのだが、雑木林が鬱蒼としており今は人がいない。林縁の遊歩道を歩くとキ…

イチリンソウ

多摩丘陵のある神社の薄暗い裏手で、以前ニリンソウの群落を見たことがある。今年も見に行くとちゃんとあったので安心した。ふと見ると近くによく似ているが一回り大きい白い花が点々と咲いていた。花はそれぞれ一輪だけである。 葉柄が長い葉は3枚が輪生し…

ヒカゲスミレ

これも白いスミレ。アリアケスミレ(4月6日付)との違いは、葉がトランプのスペードみたいな形である点で明瞭。花茎が斜めに出て短く全体に平べったい感じで、見た目の印象もかなり異なる。今年は3月下旬に咲いているのを見たが、例年はもう少し遅い。同じ…

フデリンドウ

以前紹介したことがあるが、何度見ても驚きがありうれしくなってしまう花である。 高さは5センチぐらいしかない。秋のリンドウと比べると信じられないほど小さいので、ともすれば見落としてしまう。拡大すると息をのむような青色だ。 ツボミの形が毛筆を思…

魚眼石のキラキラ

昔からキラキラした結晶が大好きである。ミネラルフェアなどで鉱物を買ってきては、光にかざして楽しんでいる。 画像はインド産の魚眼石(ギョガンセキ)だ。水晶(ケイ酸の結晶)みたいだが、カリウム、フッ素などを含むカルシウムのケイ酸塩化合物である。…

オオジシバリ

近所を歩いていると田起こし前の水田に黄色い花が見えた。タンポポかなと思って近づくとこんな花。直径2.5-3㎝で、花弁の先に5つのギザがあってコスモスみたいな印象だ。雌シベの先はよく見ると二つに分かれてクルリと丸まりγ(ガンマ)形をしている。 東…

日陰の花:ヒメウズとヤブタビラコ

外出自粛のため自宅周辺の植物を探してみた。隣家の裏庭の隅で咲いていたのがヒメウズとヤブタビラコだ。ここは一日ほとんど日が差さない。どちらも日陰を好む、というか、他の植物が少ないところで伸び放題だ。 白い小さな花はヒメウズ(姫烏頭)だ。キンポ…

チゴユリ

多摩丘陵も新緑の季節になった。落葉樹林の中では木々の葉が広がって薄暗くなる直前に地表(林床)で一気に葉を伸ばし、花を咲かせる種類の植物がある。カタクリやニリンソウなどは有名であるが、ここに挙げたチゴユリもそうだ。 林床の一部が鮮やかな緑色に…

タマノカンアオイの花

以前紹介した多摩丘陵の固有種である。多年草で春に新しい葉が出た後、根元に少し不気味な感じのする花を付ける。三つに裂けたガク片には円口類(ヤツメウナギの仲間)の口みたいな穴があり、紫がかった茶色でヌメッとしたツヤがある。形も色もちょっと水棲…

シャガの花

4,5月が開花期で、今頃は色々な場所で見かける。中国原産で古い時代の帰化種。変わった名前は中国名に由来するらしい。日本の種類は種ができず、根茎で増える。従って自然に見えても人為的に植えられたものである。 アヤメの仲間であるが。花が小型で色も地…

アリアケスミレ

白いスミレである。場所は日当たりのよい農道の縁のアスファルトとコンクリートの隙間だ。5,6株並んで咲いていた。 地上茎を伸ばさず葉が細長い。大きさや特徴はスミレ(種名)とよく似ているが、白い花と太短い距(きょ、後ろに突き出す花の一部)で識別…

カラスノエンドウとスズメノエンドウ

春らしい晴れた日。路傍でカラスノエンドウ(左)が小さな赤紫色の花を付けていた。そのうち小さなえんどう豆みたいな実になる。さらに実が枯れると莢が黒くなり、これが「カラス」の名の由来とのこと。ただし、食べられない、役に立たないという意味で動物…

ナツグミの花

クリーム色の小さな花が木全体に付く。花の長さは1㎝ぐらいで、こんな形をしていることは接写してみなければわからない。よく見るとガクと花びらの境がない。つまりガクが花びらのような形をしているのだ。爽やかな甘い香りがする。 普通はせいぜい2mぐらい…

オオシマザクラ

日本の桜の基本原種のひとつ。伊豆大島に多く自生するのでこの名がある。潮風が強く火山の噴火の被害に遭うような環境でも生育する丈夫な樹種。分布する地域からフォッサマグナ要素の植物とされている。成長が早くがっしりしているので古くから薪炭用に本土…