植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハクチョウゲ(白丁花)

これも民家の生け垣などでよく見かける。花が小さいため存在感が薄いが、近づいてよく見るとなかなか凝った花である。ラッパ型の花は直径1㎝くらい。花弁は5-6裂してフリルが入っている。色も純白ではなく薄っすら赤紫の模様がある。ずっと小型だがツツジの…

イボタノキの花

丘陵地の雑木林の林縁に多い。樹高2-3mで枝は分岐せずまっすぐに伸びる。これにほぼ同じ大きさ(長さ3-5㎝)の長卵型の葉が対生(同じ場所から向かい合って付く)する。葉は黄色っぽい緑色でツヤがなく柔らかい。 モクセイ科イボタノキ属の落葉低木。花は白…

トウオガタマ(カラタネオガタマ)

モクレン科の常緑低木。樹高3-5m。民家の庭先や神社などで見かける。この画像の木は多摩丘陵にある自然公園の雑木林内にあったもので野生化している。日陰なので花は少ないようである。 直径2-3㎝のクリーム色の花は赤紫の縁取りがあり、中心部に同色のぼか…

イネ科イチゴツナギ属

近所の広い空き地。土がむき出しで草ぼうぼう。一部は資材置き場や駐車スペースになっている。どういうわけかミソハギとかミヤコグサなど近場ではここでしか見られない植物が生えている。今盛んに繁茂しているイネ科の雑草も例外ではない。 この植物は遠目に…

キウイフルーツの花

多摩丘陵にある民家の庭先で見かけたもの。棚が作ってあって、丸っこい形の葉が茂っている。葉の下に花が下向きにつく。近寄ってみると雄シベが金色に見え、花びらも金色がかかってなかなか豪華な花だ。 雌雄異株で、画像は実のなる雌株である。花の中心の白…

カルミアの花

民家の庭先で見かける花。色合いがいちごジャム入りのホイップクリームのようだ。特につぼみはまさにクリームを絞り出したような形をしている。雄シベの葯(やく)はさしずめイチゴの種だ。 花も変わっている。日傘のように開いた五角形の花びらは、雄シベの…

カキノキの花

うちの狭い庭に知らぬ間に生えてきたカキの木。種は鳥が運んだのやら、子供が埋めたのやら。2階のベランダに届くほど大きくなった。ところが「柿八年」というが、とうに過ぎたのに実がならない。花が付いても皆落ちてしまうのである。 花には雄と雌がある。…

ハゼラン

日当たりのよい道端で時々見かける。直径6㎜程と小さいが、薄紅色の可憐な花だ。下に見える赤い球は若い実で、一説ではこれが線香花火の火の玉に見え、花が火の粉が爆(は)ぜるようだ、というのが名前の由来といわれる。 ハゼラン科。熱帯アメリカ(西イン…

シナダレスズメガヤ

いつも通る都市河川沿いの道。道路わきの舗装されていない部分は草花が植えられていたり、雑草が繁茂していたり。種類は季節とともに変化していくので見ていて飽きない。その中のある区間を画像のような大型の草が占領していた。 草丈は50㎝~1m20㎝。大きな…

カルガモの子供たち(その2)

いつもの街中の川。このところカルガモの家族を見かけなかったので少し心配していた。雨模様の日が多く、増水して急流になっていたからである。今日は久しぶりに晴れて街はひんやりした空気に包まれている。川も澄んで落ち着いている。 立ち止まって川面を見…

コバンソウ(小判草)

これもイネ科の雑草だが、何年か前までは園芸店で売られており、今のように道端で普通に見られるようなものではなかった。花穂が成熟して乾燥すると明るい黄土色になり、独特の光沢と形は名前の通り「金無垢の小判」を思わせ美しい。そのためドライフラワー…

イネ科の雑草

今の時期道路沿いやちょっとした空き地はイネ科の雑草が旺盛に繁茂し、花盛りである。ただし花は花びらのない緑色の地味なものだ。何種類かあるようだが、漫然と見ていても区別がつかない。葉は細長く平行の葉脈で、はっきり言って皆同じだ。しかしいまだに…

カルガモの子供たち

いつもの街中の川。ゴールデンウイーク後に川沿いの道を歩いた。コガモ(小鴨)たちは既に旅立っており、一羽も見当たらない。急に寂しくなった。渡りをしないカルガモは相変わらずのんびり泳いだり日向ぼっこしたり。 それをなんとなく見ながら進んでいくと…

ノイバラ満開

街では色とりどりの豪華なバラが見ごろになっている。一方近郊の野山でも野バラが満開である。今の時期咲いているのはノイバラという種類だ。小さな白い花をたくさんつけるのだが、園芸種に比べるといかにも地味だ。ただ香りは強い方で、「風薫る5月」の一端…

シラユキゲシ

住宅地の中、昔ながらの谷戸と雑木林を残した公園。薄暗い中を歩いていると白い花が目を引いた。高い木々の下のたまに木漏れ日が差すような地面に群落を作っている。草丈は30㎝くらい。花は径2-3㎝の4弁で中央のオレンジ色の雄シベが目立つ。葉はフキのよう…

白いユウゲショウ

ユウゲショウの濃いピンクの花を街中の至る所で見かけるようになった。初夏から夏中咲き続ける。黄色い花のブタナなどと混在していると色の取り合わせがよく、上品で美しい。そのため家の前などに生えていると、雑草として抜いてしまうのは惜しいような気が…

ヤセウツボ

郊外の住宅地にある遊歩道。花壇からなにか茶色いものが突き出している。よく見ると地面からいきなり花穂だけが伸びている。花は筒状で黄色に紫色の模様が入り、花穂の軸は赤茶色である。 図鑑等で知ってはいたが、見るのは初めてだ。葉緑素を持たない寄生植…

ヒゴクサ

雑木林の中の道沿いに生えていたもの。半日陰の場所で、日向では見かけない植物である。草丈は30㎝ぐらい。花穂の先端に棒状の雄花があり、その下に2、3個の丸い雌花が付いている。一見してカンスゲの仲間と分かる。 カヤツリグサ科スゲ属の多年草。全国に分…

コガモそろそろ旅立ち

いつもの川のコガモたち。2か月ほど前からカップルができ初め、今は全員つがいで行動している。大変仲がよさそうである。実をいうと心配していた。コンクリートの護岸で固められた川のどこで巣を作るのか、増水もあるし大丈夫か… 調べてみると、一部は北海道…

ギンラン(銀蘭)

家から徒歩20分ぐらいのところにキンラン(金蘭)ギンランがみられる雑木林がある。鬱蒼とした林とともに畑や眺望が開けた草原(くさはら)などもあって多様な植物がみられる。私の植物観察のポイントの一つだ。 ギンランの花は純白でほとんど開かないままだ…

ホオノキ(朴木)

自宅の近くに丘陵地があり、広い雑木林が残っている。周囲は住宅地が迫っているが不思議に里山の自然が残っており、公園では見られない様々な種類の樹木が混在している。その中の一本に大きな花が点々と付いているのに目が止まった。こんもりした大木である…

チガヤの群生

相模川の堤防上の空き地に銀白色の穂が一面に広がっていた。高さは50㎝くらい。柄が茶色のため目立たず穂だけが宙に浮いているように見える。何か白いものが一斉に草原から噴き出しているようで不思議な感じだ。春風に揺れていると独特の風情がある。 イネ科…