9月に入り朝晩は秋のきざしを感じるようになったが、昼間は十分暑い。そんな時街を歩いていて見かけた花。
フウセンカズラ(画像上)
民家のフェンスに絡んでいたもの。花(画像上)は5㎜ぐらいと小さくほとんど目立たない。拡大すると船のスクリューのような形をしているのがわかる。ムクロジ科のつる性一年草で、花期は7-9月。全世界の熱帯・亜熱帯原産。実は径3㎝ぐらいの3つの稜のある袋状になり、小さな風船のようである。
ヒルガオ(画像下)
道端の草むらの中でポツンと咲いていた。類縁のコヒルガオとは花茎にヒレがない点で見分けられる。暑いと元気だが少し涼しくなると急に見かけなくなる花だ。
道路沿いのフェンスに大きく広がっていた。今頃は至る所で見かける。ヒルガオ科。園芸種のルコウソウは葉がコスモスのように細かく切れ込んでいる。そのさまが縷(る)で、花が紅い(こう)ことが名前の由来だ。
道端の草むらの中にあった見かけない花。ほとんど咲き終わっているがまだ少し花が残っている。特徴から見てこの種類でよいと思う。シソ科みたいだがイソマツ科の外来種。園芸化されたものはスターチス(チース)と呼ばれ、長持ちするので切り花やドライフラワーにされる。
ヤマボウシの実
6月ごろ公園で全体が白い花でおおわれた巨木を見かけた。今は丸い実になり赤く色づき始めている。甘くて食べられるが、表面の模様などからちょっと手が出ない。以前箱根の林の中で実がポトポト落ちているのを見たことがある。野生動物の良い食料になっているそうである。
街中で見かけることは珍しい。神社の杜の林縁で見かけた。昔の植生が残っているのだろう。葉はハート形の小葉3~7枚の複葉である。よく似たボタンヅルは複雑な複葉で小葉の形も異なる。