植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ヒゴスミレ

公園の中の小さな植物園で見かけたもの。白いスミレ自体はそんなに珍しいものではないが、葉が普通でない。葉柄の先が5つに分かれ、さら細かく切れ込んで細くなっている。

 

花は直径2㎝ぐらいで、5枚の花弁のうち、下向きの唇弁に紫のスジが入り、横向きの側弁の根元に毛がある。花期は3月~5月。

 

肥後(ひご、今の熊本県)で初めて見つかったのでヒゴスミレというが、本州、四国、九州の山間部に分布する日本在来種である。中国などにも分布するが微妙に特徴が異なる。花弁に張りがあり、花付きが良いので中国産の園芸種かと思われる。