植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

スベリヒユの花

スベリヒユ科一年草。畑や道端など日当たりの良いところに多く、市街地でも普通に見られる。「すべり」の名は葉がツルツルして光沢があるためという。踏むとヌルヌルして滑る感触がある。

 

代表的な畑の雑草だ。枝分かれして地面を這うように伸び、径30㎝以上にも広がっているものがある。葉や茎が多肉植物のように肉厚で水を保持できるので乾燥に強い。繁殖力旺盛。1枚の葉からでも再生するので除草が厄介だ。

 

花期は7~9月で径6,7mmの黄色い五弁の花を咲かせる。ごつい感じの葉や茎に対して小さく可憐な花である。以前からちゃんとした花を見たかったがなかなか出会えなかった。

 

花は1回しか開かずそれも短時間だ。私が観察したところ、朝7時半に開花し、10時ごろにはもうシボんでいた。そのため画像のようにきれいに開いたものを見ることは珍しい。

 

園芸種は花が大きく各色あって、学名からポーチュラカと呼ばれる。花壇に植えられるマツバボタンは近縁である。