スベリヒユ科の一年草。畑や道端など日当たりの良いところに多く、市街地でも普通に見られる。「すべり」の名は葉がツルツルして光沢があるためという。踏むとヌルヌルして滑る感触がある。
代表的な畑の雑草だ。枝分かれして地面を這うように伸び、径30㎝以上にも広がっているものがある。葉や茎が多肉植物のように肉厚で水を保持できるので乾燥に強い。繁殖力旺盛。1枚の葉からでも再生するので除草が厄介だ。
花期は7~9月で径6,7mmの黄色い五弁の花を咲かせる。ごつい感じの葉や茎に対して小さく可憐な花である。以前からちゃんとした花を見たかったがなかなか出会えなかった。
花は1回しか開かずそれも短時間だ。私が観察したところ、朝7時半に開花し、10時ごろにはもうシボんでいた。そのため画像のようにきれいに開いたものを見ることは珍しい。