いつもの川沿いの道路で見かけた花。要するに雑草だ。これからイネ科やキク科の夏草が一気に伸び始め、生育が旺盛なのであっという間に場所を占領してしまう。その前の春の一時期、急速に成長し、花を咲かせ種を作る植物群である。
セイヨウカラシナ(画像上)
道端だけでなく川の中州のようなところにも群生している。黄色が美しい。アブラナと思っていたが、よく見るとアブラナのように葉の付け根が茎に回り込まず、短い葉柄でつながっている。からしを作るためにヨーロッパから導入された植物(種が粒マスタードのツブツブ)が逃げ出して野生(雑草)化したものだ。
ノヂシャ(下)
直径2㎜ほどの白い花。かすかに青みがかかっている。スイカズラ科の越年草。ヨーロッパでは立派なサラダ用の野菜だそうである。
オランダミミナグサ
ナデシコ科。花は直径6-7㎜だがあまり咲いていない。大量の種をばらまくためいつの間にか大きく広がっている。
これも花は径2㎜ぐらいで、咲いているのに気づかない。サソリの尻尾のような形の草で背丈はせいぜい20㎝ぐらい。ムラサキ科。接写すると、先日紹介したヤマルリソウにそっくりなことがわかる。
アケボノスミレ
道路と護岸のコンクリートの境目などでたまに見かける白いスミレ。赤紫のスジを夜明けの空の色に見立てたものだ。
オオバコ科(最近のAPG分類による)。一緒に映り込んでいる極小の白い花はノミノツヅリ(ナデシコ科)。