植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

道端の花4月初旬

いつもの川沿いの道路で見かけた花。要するに雑草だ。これからイネ科やキク科の夏草が一気に伸び始め、生育が旺盛なのであっという間に場所を占領してしまう。その前の春の一時期、急速に成長し、花を咲かせ種を作る植物群である。

 

セイヨウカラシナ(画像上) 

道端だけでなく川の中州のようなところにも群生している。黄色が美しい。アブラナと思っていたが、よく見るとアブラナのように葉の付け根が茎に回り込まず、短い葉柄でつながっている。からしを作るためにヨーロッパから導入された植物(種が粒マスタードのツブツブ)が逃げ出して野生(雑草)化したものだ。

 

ノヂシャ(下) 

直径2㎜ほどの白い花。かすかに青みがかかっている。スイカズラ科の越年草。ヨーロッパでは立派なサラダ用の野菜だそうである。

 

オランダミミナグサ

 ナデシコ科。花は直径6-7㎜だがあまり咲いていない。大量の種をばらまくためいつの間にか大きく広がっている。

 

キュウリグサ

 これも花は径2㎜ぐらいで、咲いているのに気づかない。サソリの尻尾のような形の草で背丈はせいぜい20㎝ぐらい。ムラサキ科。接写すると、先日紹介したヤマルリソウにそっくりなことがわかる。

 

アケボノスミレ

道路と護岸のコンクリートの境目などでたまに見かける白いスミレ。赤紫のスジを夜明けの空の色に見立てたものだ。

 

オオイヌノフグリ

オオバコ科(最近のAPG分類による)。一緒に映り込んでいる極小の白い花はノミノツヅリ(ナデシコ科)。