植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

晩秋から初冬の花

師走に入り、街は紅葉も終わりかけて冬景色になってきた。ある人いわく「今頃花なんてありますかね?」。咲いていますよ!街を歩いていて見つけた11月下旬から12月初旬の花。

 

チャノキ(画像上)

民家の生け垣になっていた。陽だまりが似合う花だ。ツバキ科の常緑樹。花はツバキに似て五弁で、多数の黄色い雄シベを丸く囲む。花期は10月から12月初旬。

 

ツワブキ(画像下)

キク科の常緑多年草。花期は10月から1月ぐらい。花の少ない時期に咲くので庭園などによく植えられている。三浦半島では海岸の岩場に自生している。

 

ビワ

バラ科の常緑高木。花期は晩秋から冬(11-2月)。花房は茶色いうぶ毛に覆われており、白い五弁の花がまとまって付く。甘い芳香がある。花の形からバラ科であることが納得できる。実がなるのは翌年の5-6月だ。

 

ヒイラギ

モクセイ科の常緑小高木。日本の山地に自生する。花期は10月から12月中旬。キンモクセイに似た甘い香りがある。

 

ヤツデ

ウコギ科の常緑低木。関東地方南部以西の山地に自生。耐陰性があるので民家の庭などによく植えられている。花期は晩秋(10‐12月)。クリーム色の花は径5㎜ほどの五弁で丸い花序を作り、それが枝先に集まっている。蜜を出して虫を呼ぶ。

 

寒くなるとミツバチは活動を休止するので、代わりにハナアブなどが授粉するそうである。そのため今頃の花はハナアブが好む黄色や白色で、花の位置を知らせるために強い香りを持つものが多い。