キクとともに秋に欠かせないのがリンドウである。似た色のキキョウよりも青色が強い花色である。花期は9-11月で、茎の先端や上部の葉のわきに太いツボミを出す。花は晴天の時開き、日が翳ったり夕刻になったりするとしぼむ。
中国名の竜(龍)胆(りゅうたん)の音読みが名前の由来だ。全草に苦みがあり、中国では熊胆(ゆうたん、くまのい)より苦いということで竜胆と呼ばれたという。根を乾燥したものは漢方薬として利用される。
リンドウ科の多年草。本州~九州の山野に自生する。草丈は画像のもので30㎝ぐらい。街でも鉢植えや花壇などでよく見る。切り花にされるのは背の高いエゾリンドウという種類だ。仲間に早春に咲く種類があり、フデリンドウはずっと小型だが花はそっくりだ。これもまだ寒くて花が少ない時期に楽しませてくれるものである。