植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

リンドウの花

キクとともに秋に欠かせないのがリンドウである。似た色のキキョウよりも青色が強い花色である。花期は9-11月で、茎の先端や上部の葉のわきに太いツボミを出す。花は晴天の時開き、日が翳ったり夕刻になったりするとしぼむ。

 

中国名の竜(龍)胆(りゅうたん)の音読みが名前の由来だ。全草に苦みがあり、中国では熊胆(ゆうたん、くまのい)より苦いということで竜胆と呼ばれたという。根を乾燥したものは漢方薬として利用される。

 

リンドウ科の多年草。本州~九州の山野に自生する。草丈は画像のもので30㎝ぐらい。街でも鉢植えや花壇などでよく見る。切り花にされるのは背の高いエゾリンドウという種類だ。仲間に早春に咲く種類があり、フデリンドウはずっと小型だが花はそっくりだ。これもまだ寒くて花が少ない時期に楽しませてくれるものである。