植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オオバンの若鳥

 

横浜市郊外の川沿いを歩いていた時目についた真っ黒な鳥。岸の茂みの中に半分隠れてごそごそ動いていた。オオバンかと思ったが目立つ白いクチバシと額(ひたい)の丸い板状のもの(額板)がない。カラスにしては小さいし、体形が丸っこい。カワガラスという丸い種類がいるが、クチバシの形などが違う。

 

図鑑やネットで調べた結果、オオバンの若鳥という結論に達した。未成熟のため額板が大きくなっておらず、白くなってもいないようだ。クチバシは黄色く額に近い部分は赤黒い。文字通りクチバシの黄色い若造というわけだ。ちなみに類縁のバンの若鳥はやはりクチバシが赤くなく全体に羽根色が薄いなど特徴が異なる。

 

鳥は性別や季節によって羽根模様が変わるし、生育ステージによっても外見が大きく変化する。光線の関係で違って見えるものまである。鳥を追っかけ始めたころは戸惑うばかりだったが、今は面白いと感じている。

 

下の画像はオオバンの成鳥のペア。この川には多い。オスメスで色の違いはないが、いつも2羽でいるものが多いのでおそらくカップルと思われる。独特の美しさを持つ鳥だと思う。