気温が20度を越える日があったと思ったら、今日は最高で10度と真冬並みだ。そんな3月中旬に多摩丘陵で出会った早咲きのスミレ。アオイスミレ(葵菫)だ。タチツボスミレ(画像下)も陽だまりでは2月末ぐらいから咲いているが、本格化するのはまだ先だ。
よく見るとタチツボより花色が白っぽく形も違う。アオイは5枚の花びらのうち上向きの2枚がウサギの耳のように長く伸び、他が丸まった独特の形をしている。花の後ろに突き出した距(きょ、蜜の袋)が大きめで上に曲がっている。毛が多いのも特徴で、特に花茎に目立つ。またタチツボは地上茎と托葉を持つが、早春の段階では茎が伸びておらずはっきりしない。
家の外は氷のような北風が吹き荒れている、今頃咲くスミレは気温の乱高下をどう感じているのだろう。