里山の林縁で見つけた花。
ヤマザクラ(画像上)
花と一緒に赤っぽい新芽を伸ばす。漆器のようなおもむきがあって美しい。10ないし11ある日本のサクラの原種の一つだが、一本一本花色や葉の形など微妙に異なっている。ソメイヨシノのような単一クローンではないし、他の種類との交配種も多いためだ。
オオシマザクラ(画像下)
ソメイヨシノの片親。大きな花と大木になる性質を与えている。野生種の分布は伊豆諸島と伊豆半島、房総半島の一部に限られている。近場に大木が多いのは薪炭用として移植されたものか。左の花にナナフシの幼虫が付いている。
アオキ
常緑で枝まで緑の(昔の言い方で「青い」)低木。雌雄異株。画像上の花は雄で、4つの雄シベを持つ。雌株は冬の間ずっと真っ赤な実を付けている。鳥には不味いらしく、食べ物の少ない今頃になっていつの間にか無くなる。1個だけ残っていた。
イロハカエデ
カエデの木も新芽に覆われている。よく見ると小さな花も。葉を透けた陽光が爽やかだ。
イネ科。長い花柄を先端に飾りが付いた槍(毛槍)に見立てたもの。普段は目立たないが、花が咲くとオレンジ色の雄シベが外に出てくる。
スミレ
帰り道。アスファルト道路わきの石垣の隙間で咲いていた。都会地でも結構見かけるので、有難味がない。