秋の郊外散歩で目を楽しませてくれる草花。主役は様々な野菊である。いたるところで咲いていて秋らしい風情(ふぜい)を醸し出す。近場の丘陵地では主にノコンギクとシロヨメナで、画像は後者である。雑木林の中の道沿いなど日陰に多い。
9月末から咲き始めてそろそろ終わりかけで花がくすんでいる。葉も枯れたり千切れたりしてみすぼらしいが、毅然(きぜん)としたたたずまいは変わらない。これらの花には澄んだ空気感がある。道を曲がってパッと目に入ると嬉しくなってしまう。
そろそろ黄色いキク科の花が目立ってくる。丘陵地ではヤクシソウ、平地ではセイタカアワダチソウである。これらは晩秋まで残る。外来種であるセイタカアワダチソウはかつて非常に多かったが最近はそれほど見かけない。年月を経て日本の野草の一員として適応したのかもしれない。