花盛りのタデ科植物の中で一番大きく、草丈が1mを超えて伸びているものも珍しくない。水田の近くなど水辺に多い。一方、イヌタデは高さ20㎝ぐらいだが、空き地や道端で一面に広がっていることがある。
花穂が6~7㎝と長く、垂れているのが特徴だ。イヌタデはだいたい上向きである。花はクタッとヨレた感じがあり、量ばかり多くて私にはあまり良い印象がない。他の特徴は、茎の分岐点に節があり赤く色づいていることや、葉が柳葉形で葉脈のところがへこんでいる点である。
イヌタデ(犬蓼)とは辛みがなく役に立たないタデの意味である。一方、刺身のつま(あの赤紫の双葉)に使われるタデはヤナギタデ(ホンタデ、紅タデ)のことで、栽培もされている。辛みがあり、抗菌作用が知られている。
今度は野生のヤナギタデを探してみようと思っている。