リンドウ科のカワイイ花。先が尖った花びらや鋸歯の無い細い葉がリンドウに似ている。花期は秋で8-11月。草丈は10㎝ぐらい。画像のものは横倒しになったものが立ち上がって花を付けたようだ。永年探していたのだが、小柄のため見落とし易いようで、今まで実物を見たことがなかった。箱根の湿原で出会えてちょっと感激した。
この画像ではよくわからないが、4~5枚の花弁は白色で、濃い紫の筋がある。付け根に蜜腺がありその周りに緑色の毛が生えている。蜜腺にアリなどが集まり、受粉を媒介する。
ゲンノショウコ、ドクダミと並んで日本の三大民間薬の一つである。漢方薬には入っていない。全草に苦(にが)みが強く、千回振り出(熱湯抽出)してもまだ苦いのが名前の由来だ。薬効は苦みの成分が消化機能を高めるそうである。
近場では絶滅か絶滅危惧種とのこと。どうりで出会えないはずである。大事にしなければ。見つけてもそっとしておこう。おなかが痛くなったら市販薬をどうぞ。