植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

オオバクサフジ(大葉草藤)

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秋晴れウオーキングの続き。神奈川県伊勢原市の塔の山(標高203m)緑地公園というところで展望台に登った。マスクで登るのは結構ツラかったが、前後に人がいるので仕方がない。ただし上からの眺めは最高。伊勢原の街から、湘南台、江の島から三浦半島、横浜ランドマークまで一望できる。彼方に霞んでいるのは房総半島の山だ。

 

眺望を楽しんだ後周囲を見回したところ、林縁の草むらで咲いていたのがこの花だ。房咲きで一つの花の大きさは1.3㎝ぐらい。水彩絵の具のような紫色で花びらの付け根がピンク色ににじんだ色合いはファンタジックな印象を受ける。

 

マメ科ソラマメ属で、以前紹介したナンテンハギと同じだ。違いは双葉のナンテンハギに対して、つる性で偶数羽根状複葉である点で、小葉は4-10枚である。先端が巻きひげになっている。

 

低山の植物には高山でも平地でも見られないちょっと珍しいものがある。高々100m~200m登っただけなのに不思議だ。もっと低い丘陵地、いわゆる里山、は長年の人為とのかかわりがあって独特の植物があり、平地は開発されて外来種だらけ、違っていて当たり前か。