秋咲きのアザミ。近場の里山ではノハラアザミが多いが、箱根ではこちらをよく見かけた。花期は8~11月である。
花が上を向くノハラに対して、横向きか少し下を向いている。また葉が深く切れ込んで先端が大きな鋭いトゲになっている。花の基部のガクに当たる部分を総苞(そうほう)というが、そこから出ているトゲも長くて大きい。いかにも野生的だ。
キク科アザミ属。東北地方に多いナンブアザミの変種とされ、関東地方では普通に見られる。大型の意味で大(たい)というとのことだが、この付近のものは草丈が1mもなく、特に大きい印象はない。ある人が、トゲが痛いから痛いの「たい」だと言っていたがそちらの方が納得だ。