植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

ウナギツカミ

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以前はアキノウナギツカミ(秋の鰻掴み)と呼ばれていた。茎が長く断面が四角形で稜に下向きのトゲが多い。そのためヌルヌルの鰻でも掴めるというのが名前の由来だ。「アキノ」が付くとますます変な響きになる。名前だけ知っていて、一度見てみたかった花である。

 

タデ科で日本全国の水辺や湿地に自生。この画像のものも箱根の湿原から木道に乗り上げていた。似た仲間は多いが、茎上部の葉が長卵型で付け根が矢じり状に茎を抱くのが特徴。他は三角形の葉が多い。茎は地を這って枝分かれして四方に広がる。さらに立ち上がって草丈は1mぐらいになる。

 

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花期は7-10月。花序(かじょ)は十数個の小花の集まりで径1㎝の球形。花びらに見えるのはガクで白く、先端が紅色に色づく。花びらは5枚。白色半透明で先がピンク色をしている。