植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

残ったキンラン

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 この花は本来半開のままなのだが、大きく開いて花束のように見える。後ろに見えるのは去年の枯れた花茎だ。地下茎が残っていて毎年同じ場所で更新していく。種もできるようだが増える様子はない。

 今年もキンラン(金蘭)の時期になった。近場に歩いて行ける穴場があり見に行った。住宅地に囲まれた雑木林の遊歩道沿いで、人目に付く場所である。そのため以前から心配していたのだが…消えていた。昨年はまだ結構あったのに。この花が咲いていると薄暗い林床が明るくなる。消えるとそこはまるでカビ臭い空き部屋のようだ。

 画像は離れた場所でポツンと一本咲いているのを見つけたものだ。今まで何年もこの付近でキンランを見ているが、いったんなくなるとその場所で復活したことはない。…寂しい。