植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

アマナの花

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 夏の終わりから秋に咲くタマスダレそっくりだが、葉が幅広。また最近よく見かけるスリムなタイプの花のチューリップとも似ている。実際、古い資料ではチューリップ属とされていた。日本の里山に自生しており、「チューリップの原種が日本に!?」と驚いたことがある。今はユリ科のアマナ属ということになっている。ちょっと残念だ。ちゃんと球根も持っており、これが食べると甘いそうで、甘菜という名前の由来だ。

 花壇や庭先に植えられているものを見ることがある。しかし、春の花は皆カラフルで絢爛豪華なので白いこの花は足元の彩(いろどり)といった感じ。

 ツボミが白いストライプの入った流線型でかっこいい。ツボミの緑色のカバーは苞(ほう)と呼ばれる葉の一種で、咲くと花の下に来る。花の下に葉があることがチューリップとの相違点である。花は晴れた日には大きく開き、曇りの日には閉じる。そのうち雑草に埋もれて夏には消えてしまう。