4,5月が開花期で、今頃は色々な場所で見かける。中国原産で古い時代の帰化種。変わった名前は中国名に由来するらしい。日本の種類は種ができず、根茎で増える。従って自然に見えても人為的に植えられたものである。
アヤメの仲間であるが。花が小型で色も地味、生えているのが日陰の湿った場所で陰気なイメージだ。ところが最近、この花が明るい木陰で咲いているのを見かけて、真上から接写したところその形と模様の鮮烈な迫力に驚いた。
花弁が荒々しく波打ち、その先が和紙を切り裂いたようにケバ立っている。しかし、蛍光を発しているような白い花色のため、野性的な感じはしない。ルリ色とオレンジ色の斑点模様が全体を引き締めている。もう少し色が濃ければ人気が出るかもしれない。