植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

シャガの花

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 45月が開花期で、今頃は色々な場所で見かける。中国原産で古い時代の帰化種。変わった名前は中国名に由来するらしい。日本の種類は種ができず、根茎で増える。従って自然に見えても人為的に植えられたものである。

 アヤメの仲間であるが。花が小型で色も地味、生えているのが日陰の湿った場所で陰気なイメージだ。ところが最近、この花が明るい木陰で咲いているのを見かけて、真上から接写したところその形と模様の鮮烈な迫力に驚いた。

 花弁が荒々しく波打ち、その先が和紙を切り裂いたようにケバ立っている。しかし、蛍光を発しているような白い花色のため、野性的な感じはしない。ルリ色とオレンジ色の斑点模様が全体を引き締めている。もう少し色が濃ければ人気が出るかもしれない。