植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

キイチゴの花

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 外出自粛だが、運動のためできるだけ人に会わないようにして歩いている。家から15分ぐらいのところにかつての谷戸(やと、台地に切れ込んだ谷)を残した公園がある。周囲は住宅地なのだが、雑木林が鬱蒼としており今は人がいない。林縁の遊歩道を歩くとキイチゴの仲間(バラ科)が花盛りであった。

 (左上)モミジイチゴ:一番早く3月上旬には開花し、今も少し残っている。下向きの花が直線状に並ぶ。葉がモミジ(カエデ)型。

 (右上)クサイチゴ:背が低くて「草」という名がついているが木である。丈に対して花が立派。多摩丘陵ではよく見かける。

 (左下)カジイチゴ:2-3mぐらいの灌木で葉が大きい。カジノキ(という木がある)の葉に似ている。花びらがクシャクシャの紙を広げたみたいで独特の感じになる。

 (右下)ニガイチゴ:これも1-2mの小低木でトゲが多い。上向きに花を付ける。花弁が細くて独特。実は甘いが苦みがあるそうである。

 これらのキイチゴ類が入り混じって咲いておりハチが飛び回っていた。すべて白い5弁の花で地味だがそれぞれ個性的。実は甘くて食べられる。ただし、鳥に食べられてしまうのか、まず実を見ることはない。まあ鳥が種をまくのでこんなに繁茂しているのだろうが。