今頃はどこにでも咲いているアメリカ原産の帰化植物である。花弁の色は白いと思っていたが、少し赤紫に染まっている。今年は例年より色が濃いような気がする。拡大するとけっこうな迫力だ。花弁がもつれているのがご愛敬。
秋に咲くシオン(紫苑)に似ており、春咲きだからハルシオン→ハルジオンになったそうである。ただし、シオンの花弁は薄紫でだいぶ印象が異なる。
以前紹介したヒメジョオン(姫女苑)とはそっくりで見分けがつかない。名前の通り春の早い段階ではハルジオンが多く、夏場に咲き続けるのはほぼヒメジョオンだ。見分け方だが、花弁が針のように細いのがハルで、ヒメは少し幅がある。これは直接比較しないと迷うところだろう。茎を折ってみると中が中空なのがハル。白いワタが入っているのがヒメだ。また、ツボミが首を垂れたようになっているのがハルジオンとのこと。ヒメさまは頭を下げないのだ。