昔からキラキラした結晶が大好きである。ミネラルフェアなどで鉱物を買ってきては、光にかざして楽しんでいる。
画像はインド産の魚眼石(ギョガンセキ)だ。水晶(ケイ酸の結晶)みたいだが、カリウム、フッ素などを含むカルシウムのケイ酸塩化合物である。大きな結晶に小さな結晶がくっついている。結晶は長軸方向(画面上方)から見ると角の取れた正方形に見え、先端が錐のようにとがっている。この方向から見ると中がトロンと濁った感じに見え、確かに魚眼を思わせる。よくきらめく結晶である。
ところがデジカメで撮影するとこの感じが出ない。結晶を動かすと光る結晶面が移り変わることが「キラキラ」なので当然かもしれないが…。また、無色でガラス光沢のため安っぽく写ってしまう。少しでも何とかできないかと検討してみた。
背景を赤くすると補色の関係か少し青色がかかって見える。ちょっと色を付けてみたわけである。こんなことは鉱物図鑑ではやらないところ。さらにピントが合う範囲を広く取った。合わない部分は雲みたいに見える。
点々と光る結晶面と、大きな結晶に見える条線(筋状の模様)からキラキラを感じていただきたい。