かしのき山公園の雑木林の地面。画像は3月31日のもので咲き始めである。今頃は群がって咲いている。渋い赤紫色の花が好ましい。
まったく奇妙な形をしている。以前から気になっていたが、ネットで調べてようやく構造がわかった。まずガクが十文字に4枚ずつ2段になっている。赤紫の花びらに見えるのは2段目のガクである。3段目に少し濃い紫色の花びらが4枚あって、下に突き出した後上向きに折れる。出来る円筒形の中に雄シベ雌シベが入っている。
花びらはガクの位置でさらに外側に折れ、白っぽいパイプ状に丸まり四方に突き出す…。このパイプは距(きょ)と呼ばれ蜜が溜まっていて虫を呼ぶそうである。
花の形が船の錨(いかり)を思わせるというが、不思議な造形である。