クリーム色の小さな花が木全体に付く。花の長さは1㎝ぐらいで、こんな形をしていることは接写してみなければわからない。よく見るとガクと花びらの境がない。つまりガクが花びらのような形をしているのだ。爽やかな甘い香りがする。
普通はせいぜい2mぐらいの灌木だ。ところがかしの木山公園には大木があり樹齢150年以上といわれる。6月ごろ2㎝ぐらいの赤い実がなるが、鳥が皆食べてしまうのか見たことがない。
グミ類は枝に棘(とげ)があり、「グイ(棘)の実」が名前の由来。夏に実がなるので夏グミ。類縁にアキグミ(秋に実が熟す)、ナワシログミ(秋に花が咲き3月頃実が熟す)などがある。どの種類の実も甘酸っぱくて食べられる。子供の頃食べたときは渋くて口の中がムズムズした。
若い枝から実まで銀白色の粉みたいな鱗状毛(放射状の微細な毛の集まり)が多い。全体にオブラートで包まれた感じになるので見分けやすい植物である。