いつもの街中の川。ゴールデンウイーク後に川沿いの道を歩いた。コガモ(小鴨)たちは既に旅立っており、一羽も見当たらない。急に寂しくなった。渡りをしないカルガモは相変わらずのんびり泳いだり日向ぼっこしたり。
それをなんとなく見ながら進んでいくと、対岸にちょっと様子が違うものが一羽いる。護岸が少し引っ込んだところに砂が溜まって植物が生えており、それに紛れるようにしている。しかもその足元には何か小さなものが動いている。えっ、これはひょっとして!
下流の橋を渡って近づき、上からのぞき込むとやはりそうだ。カルガモの親鳥と子供たちだ。分かりにくい画像で申し訳ないが、8羽ぐらいいる。下の動画はその時の様子である。母鳥が羽づくろいをすると、子ガモたちが一斉に同じように動く。何とも微笑ましい光景だ。
巣のような構造物がないので、人目を避けて一時退避していたようだ。そういえば彼らがいる位置は通行人の多い両岸から死角になっており、羽の色や模様は、植物や土に紛れて上空からの脅威からも見つかりにくくなっている。少し離れると注意しないともうわからない。無事に育ってほしいと思う。