これもイネ科の雑草だが、何年か前までは園芸店で売られており、今のように道端で普通に見られるようなものではなかった。花穂が成熟して乾燥すると明るい黄土色になり、独特の光沢と形は名前の通り「金無垢の小判」を思わせ美しい。そのためドライフラワーにして縁起物として飾っている人もいた。
ヨーロッパ原産で観賞用に導入されたものが帰化している。公園の一角などに群落を作っていると黄色っぽい色で目立つ。草丈は50㎝ぐらい。花穂は大きく広がり、繊細な枝先に5、6個の小穂が垂れ下がる。小穂は長さ2㎝程の小判型で鱗片状の小花の集まりだ。
下の画像は、民家の庭先でフラワーポットにあふれていたもの。ちょっと油断するとこうなるので雑草化するのもうなずける。これだけあると小判というより、芋虫か三葉虫の大群に見えてくる。