植物(花)や岩石鉱物など大地に根差した自然のものは何でも好きです。また人為であっても古いものには興味があります。東京都と神奈川県の境界ぐらいの郊外都市に在住。周辺の市街地と多摩丘陵を中心として、近場に残された自然を探検しています。時々丹沢山地、相模川流域、三浦半島などにも足を延ばしています。

イネ科イチゴツナギ属

近所の広い空き地。土がむき出しで草ぼうぼう。一部は資材置き場や駐車スペースになっている。どういうわけかミソハギとかミヤコグサなど近場ではここでしか見られない植物が生えている。今盛んに繁茂しているイネ科の雑草も例外ではない。

 

この植物は遠目にはスズメノカタビラのような姿だが、ずっと大型で草丈は1メートルを超える。長さ30㎝ぐらいの葉は丸まって細く、先端がとがっている。根元から多数の長い花茎が直立し6-7㎝のところに節があって折れ曲がる、穂は20㎝ぐらいで枝はあまり開かずやや垂れる。小穂は1㎝くらいで、画像のようなイネ科の特徴がある。

 

図鑑等で調べるとイチゴツナギ属に含まれることはまず確実だ。しかしよく似た種類が多く特定できない。イチゴツナギの仲間かオオスズメノカタビラだと思うのだが…。ネットでもこの仲間の同定に悩んでいる記事があった。もう少し観察眼を養ってから再度挑戦しようと思う。

 

むかし子供が長い茎に野イチゴを刺して遊んだことがイチゴツナギの名前の由来だ。在来種もしくは古い帰化種とのこと。